Dungeondraft Tools
Dungendraftで使用するアセットパック(.dungeondraft_pack)を作るためのツール「Dungeondraft-Tools」の使い方を紹介。
まずDungendraftですが、こちらはダンジョンや家の見取り図、町の一部を作図するためのツールです。公式サイトを見ていただければ動画がありますのでどういうものかはわかると思います。では何のために使うのか?といえば、オンラインセッション(Foundry VTT、D20Pro、Roll20など)で使うためだったり、仲間内でテーブルトークRPGをする際の1アイテムとしてなどです。19.99ドルの有料ソフトとなりますが、アセットを追加することで様々なオブジェクトを追加することが可能です。
- Fantasy Map Generator(ワールドマップ自動生成)
- Perilous Shores(一部地域自動生成)
- Medieval Fantasy City Generator(都市自動生成)
- Neighbourhood Generator(一部町自動生成)
- Village Generator(村自動生成)
- One Page Dungeon(ダンジョン自動生成)
- Cave Generator(洞窟自動生成)
- INKARNATE(マップ作製。一部有料)
- Dungeon Scrawl(マップ作製)
- MAP EDITOR 2(マップ作製)
Dungeondraftのアセットは無料、有料のものを売っていますが、自作できる人であれば自分でアセットパックを作るほうがいいでしょう。それをサポートするのがこのDungeondraft Toolsとなります。
インストール
- 配布サイト(github)に行き、ファイル一覧の上にある緑のボタン「<> Code」をクリックし、その一番下にある「Download ZIP」でアーカイブファイルをダウンロード。
- ダウンロードしたファイル内から「Dungeondraft-Tools-Version-4.3.1」フォルダをデスクトップなどに解凍。
- そのフォルダ内にある「setup.exe」をダブルクリックして実行。
- デスクトップに作られる「DDTools.exe」をダブルクリックするか、スタートメニューから「Dungeondraft Tools」を探して実行
使い方
実行すると上SSの左下に表示されているライトグレーのウィンドウが開きます。このツールでできることいくつかありますが、今回はマップ上に配置できるオブジェクト(家具、モンスターなど)のパック方法を紹介します。
- Tag Assets(自作パックにタグを付加)
- Color Theme(以前保存したカラーテーマを適用、作成)
- Convert Assets(サポートされた画像形式を.webpに変換)
- Convert Packs(パック済みの画像形式を.webpに変換)
- Copy Assets(Campaign Cartographer 3 PlusのアセットをDD用のフォルダー構成にコピー)
- Copy Tiles(パターン、地形をタイルセットとしてコピー)
- Data Files(タイルセットと壁のデータファイルを作成)
- Map Details(選択したマップ詳細を提供)
- Pack Assets(.dungeondraft_packを生成)
- Unpack Assets(.dungeondraft_packを解凍)
当然ですがパックするための画像を用意します(PNG形式)。自作、ウェブでフリーで配布されているものなど何でも構いませんが、ウェブからDLしたものは利用規約に注意してください(自分で使うだけなら問題ないものがほとんどです)。下SSは有料のものですが、有料だけありカラーバリエーションやグラフィックがキレイだったりの恩恵もあります(もちろん無料でもいいものもあります)。
パックのみの場合
用意した画像を以下のようなフォルダ構成を作成し、objectsフォルダ内にPNG画像を配置します(このフォルダ内にはフォルダを作成しないでください)。
(注意)textures\objectsのフォルダ名は固定名称です。
e:\dd_assets(※1)
├画像フォルダ名(※2)
│ └ textures
│ └ objects
└画像フォルダ名(※3)
└ textures
└ objects
※2 画像フォルダ名はモンスターならMonster、家具ならFurnitureなどにわかりやすい名称にしましょう。
※3 必要なら複数のフォルダを持つことができます。
配置ができたら、ツールの「Main Menu→Pack Assets」と辿りパック画面を表示します。そこ画面のSource FolderをBrowseで選択(上記の場合、e:\dd_assets)、Destination Folderはパックファイルを保存するフォルダなので適当なフォルダを選択します。
Pack NameはDungeondraftで表示される名称になります(自分のアセットならMy_Assets_Monsterなどわかりやすくしてもいいかもしれません)。
その後、Select Folderの下にあるチェックを付けるか、Select Allボタンでパックするフォルダを選択します。選択が終わったらStartボタンを押してください。パック自体は画像の多さなどにより変わります。終了すると結果が表示されたウィンドウが表示されます。上記の場合、出力先フォルダに「Creatures.dungeondraft_pack」が生成されていればOKです。
タグをつける場合
上記の作業までを行っておきます。作業が終わったら「Main Menu→Tag Assets」から専用画面を表示します。
Default Tagへタグ名を入力します(大文字小文字は別扱いになります。日本語不可)。複数フォルダにも対応していますが、タグ名が違う場合はタグの数だけ作業をしてください(チェックボタンを忘れずに)。
タグをつけると探すのが楽になりますのでできるだけつけておきましょう。
.dungeondraft_packの利用方法
Dungeondraftを起動し、Menu→Assetsを選択してダイアログを表示します。一番上にあるAssets Folderの右の「Browse」から.dungeondraft_packをまとめているフォルダを選択します。アセットの一覧が表示されますので、パック名の頭にあるチェックをつけ「Accept」をクリックします。
すでに作製済み/作製中のマップの場合、新しく追加したものは反映されません。反映したい場合は、そのマップを開き、Menu→Assetsを選択し、新しく追加したアセットを選択、保存(Save)、再度開きなおすことで反映させることができます。
上SSは反映された新しいオブジェクトを表示したもの。
最後に
この方法では窓やドアをパック化した場合、オブジェクトとして扱われてしまいます。窓やドアのPortal Toolに入れたい場合は少しやり方が違いますので注意してください。
なお、あまりパック数を増やすと読み込みにめっちゃ時間がかかりますので注意しましょう。