Canvas of Kings

 フィールドマップを作成するためのツール「Canvas of Kings」です。使い方は様々ですがテーブルトークRPGのフィールドマップとして使用したり、自作ゲームのマップとして使用することも可能でしょう。実際にどのようなマップが作成できるのか知りたい方はSteam Workshopを覗いてみることが手っ取り早いでしょう。

 ツールはオブジェクト(木や岩、家、小物など単体オブジェクト)、パス(道路、柵、橋、長屋)、区画(湖、林/森、地面など)、部屋(ベッド、キッチン、バーなど)、環境(太陽光の色、環境光、水の色、煙の色、天気)、マップ設定、装飾(画像を取り込める)のメニューがアイコンで左に並んでいます。

 オブジェクトはそれぞれいくつか用意されており、配置するごとにランダムに切り替わっていきます(TABでランダム変更も可能)。もちろん、大きさのランダム化、回転のランダム化なども可能ですし、自分で拡大縮小も一定の範囲内でできます)。パスは道路など連なっているものを描くツールです。主に道路や柵、川などで使用することになるでしょう。また道の左右に家をランダムで配置することも可能です。区画は森や畑などを描くことができます。大縮尺のマップを描くのに有用でしょう。部屋ツールはその名の通りで例えば屋敷、宿屋、酒場の中を描くのに使用できます。区画や部屋ツールでは自動でオブジェクトが配置されますが、その1つずつは動かすことが可能です。部屋ツールは内部オブジェクトなしで床と壁だけの設定も可能です。

 正直なところまだまだ物足りない部分があります。ただこの記事を書いている時点でアーリーアクセスであるということが重要です。つまり、まだまだ化けていく可能性が残されているわけです(まぁ、その逆もありはするのですが)。今のところちょっとしたアップデートは1か月1度程度は行われいるので期待はできるでしょう。

 同様のツールのように素材の追加(標準は元より、ユーザーが独自でMODとして追加できる機能も含む)やRoll20(VTT形式エクスポート)は必須だと思います。まだまだ物足りない部分がありはしますが、今後に期待が持てるツールであることは間違いないでしょう。

 なお日本語化は可能です(明示されていませんが、標準で翻訳ファイルを読み込む機能がついています。ただし開発から提供されているオリジナルの言語ファイルはないためところどころ英語のままとなります)。