Green Project

 Green Projectは孤独なサバイバルゲームです。上のSSはメインメニューですが、登場キャラはこのオッサンだけでなく、女性も選べます(主人公は男性キャラか女性キャラのどちらかを選択できます)。どちらを選ぶかは好みです。

 コールドスリープで宇宙を旅していた彼(女)は300年の旅の後、宇宙船のAIが目覚めさせ故郷の地球に戻した。しかし、彼が旅立って以来、地球は有毒な菌類の蔓延により荒廃し、ボロボロの人類の残骸を除いて何もない。だが、結局、彼(女)は地球人であり、故郷にいる。彼(女)は生き残るかもしれないし死ぬかもしれない。UASA(ワザ)からの形式的な状況報告と80年代にボーイスカウトとして学んだちょっとしたことを武器に迅速に適応しなければならない。さもなくば地球を汚染した有毒な粘液に確実に殺されるだろう。

 オープニングの英文はこんな感じ。運よく墜落したのはフェンスを前にかまえるボロ屋の前。すぐ近くには看板と門、そして門にぶら下がった死体があります。看板には、

 見知らぬ人、ようこそ! フェンスの向こうの壁に遺言を書いた。自分の体を科学に提供することができなくなったので、残されたものは堆肥にでも入れてくれ。私はいつも役立つことに誇りを持ち、今は期待を裏切らないつもりだった。

と書かれています。右側に進むと壁3枚にわたって遺書がありますが、実際のところ役立つ言葉は

  • 水は沸騰させ、生のままで何も食べないように。
  • 粘液(紫色のスライムのようなやつ)の上を歩くな(即死する)。
  • 植林により粘液は弱まる。
  • かつて老人に会ったことがあり、突然変異原誘発物質で科学者を演じ、自分が作った昆虫を食べていた。彼を探してみろ。ただ、彼の策略が自身を怪物に変えたので気を付けろ。
  • ここ(家)に君への相続、哀れむべき魂、全人類の遺産がある。

 重要な点はこれぐらいかな。後は最後の想いなどが書かれている感じ。宇宙カプセルの真下にあるフェンスの右側はこのエリア一体のマップとなっています。一度は必ず見ておくといいでしょう(中央やや左上に矢印がありますが、そこが現在位置)。

 ESCを押すと右上の歯車からメニューが現れます。Saveはここかベッドと就寝すると自動セーブとなります。また、一番下のHelpをクリックすると画面にあるハートや右上の葉っぱなどの説明が表示されます。

  • ハート:心拍数。当然0になると死亡。
  • 水滴:渇き。0になると心拍数が下がり始める。
  • 胃:飢え。0になると心拍数が下がり始める。
  • □:毒性。数値が高いほど渇きと飢えが早くなる。
  • 目:活力。0になると心拍数が下がり始める。
  • 葉っぱ:世界に存在する健康な植物の数。
  • 紫の〇:説明はないが粘液物の数?

 上のSSでは数値がでていませんが、実際にはハートや水滴の部分には数値がでます(解像度が2048x1152の場合に限り数値がでないのでウィンドウ表示する場合は1920×1080、1600×900などを選択しましょう)。

序盤

 まず地上に墜落した宇宙カプセルの近くにあるものから確認します。中身が確認できるものや取れるものはハイライト表示されるのでわかりやすいと思います。まずは当面の食料と水を確保しなければなりません。しかもこのゲームはリアルタイムで進行します。ゲーム内時間1分が現実で3秒ぐらい。60分=180秒(3分)かな。ESCでメニューを出しても時間は止まらないので注意しましょう。

 家の周りの箱やドラム缶のようなものの中には多少のアイテムがあります。どれもこれも非常に有用なものとなっており、使い方を間違わないようにしましょう。特に最初は入手できないものもありますので十分に考えて行動をしましょう。新しいものを発見すると独り言のようにメッセージが表示されます。その中には重要な情報も混じっています。

  • 家の右にあるコーン:コーンを使って庭を始めるために、Seed Sorterを作成する必要がある。
  • 家の外のタイム:枯れ木の周りにThyme(タイム)が生えていた。生き残るために必要な植物を手に入れるために早く植林しなければ。
  • 粘液:臭い紫色の液体は毒に違いない。残りのエリアを探索する前に取り除く必要がある。近くに植林すればいいのかな?
  • 集水器:water collectorを家の中に入れるバカがいるの? 動かせないから自分で作ってまたいつか雨が降ることを祈るしかない(厳密にいうと一部のものはペンチを手に持って回収することが可能。ただし、中に入っていたものはその場に散らばる。水はそれ自体が入れ物なので水は0になるため動かすなら水が無くなってから)。
  • 丸太置き場:ここに丸太を追加して炊事場の火の燃料に。
  • 研究机:レシピが見つかれば、ここで化学ができる!
  • 暖炉(炊事場):簡単な料理が可能。丸焼き、簡単な煮物。料理に使う水は沸騰させる必要はなし(調理中に毒素も無くなる)。
  • 解体台:肉や魚をおろすことが可能。
  • 作業台:まずは集水器から作るところから始めようかな…

 こんな感じかな。もちろん、遠出すれば他にもありますが、序盤ではこのぐらい。

 家の外に落ちているもの、箱などに入っているもの、家の中の収納に入っているもの、作業台などにセットされているものなど沢山のものが以前の住人からの贈物(遺産)となっていますので、それぞれを整理しておきましょう。クラフトや料理は最初から材料もそろってないのにレシピが潤沢に揃っています。

 装備は、

斧:木を切るため、動物や虫を殺すために使用可能
鍬:肥沃地の状態になった場所を耕すために使用。
鎌:草を刈るために使用。
つるはし:岩など、地面を掘るために使用。肥沃地に対して使うと通常の土地に戻るので注意。
ペンチ:クラフトに使用。また自作したものを回収、再配置するために使用可能(ただし一部は一度配置すると固定)。
 これが基本。画面下のスロットに入れておき、対応するキーを押すことで手に持つことができます。種まきや他に何かする場合も手にもつ必要がありますが、それはインベントリを開いてダブルクリックし手に持ち、作業を行います。

 SSを挟んで、以下、少しヒント。

 まず、地上についた瞬間にセーブしておきましょう。自動保存はありませんのでセーブ前に死ぬと最初からとなります。また、不用意にセーブしないようにしましょう。遠くに行った場所で水、食料がなく、逼迫した状態でセーブしてしまうと家に帰ってくれなくなり詰んでしまう可能性もありますので注意しましょう。

 まずは周りにあるオブジェクトを探し使えるアイテムがないか調べます。インベントリは10個しかありませんので持ってあるくことはできませんが、何があるかを知っておくことは重要です。家に入り、各種作業台をチェック。最初からレシピが登録されているのでメッセージから必要と思われるものを作る算段をします。

  • 集水器(Water Collector):釘が必要だけど2つは欲しいところ(3000ユニット入る)。
  • 種分類器(Seed Sorter):植物の状態だといずれ腐り、調理するにもそこそこの量が必要なので最初は種に。
  • 種棚(Seed shelf):収納用。10スロット。木製箱(Wooden Chest/9スロット)もありますが、そっちは釘が必要なため木材だけで使用できるこちらのほうが〇。
  • ロッキングチェア(Rocking Chair):時間を飛ばすことができる家具。もちろん、無駄な時間はない!と思われれば不要。

 種棚も2つあっていいかも。注意しなければならないのは装備のほとんどは摩耗するということ。一部は作れないものもあるため砥石( Sharpening Stone)はそれらのために残しておく必要があります(砥石に必要なアイテムが入手できるようになったら修理して使い回すようにし、それまではクラフトします。石と枝から作成可能。壊れたものはどんどん捨てていきます)。

 この状態で一度周辺アイテムの整理を行います。自分が使いやすいように作業台の近くに配置しておきましょう。集水器は外に配置することを忘れずに(軒先でOK)。

 この辺りでキャラの健康状態(渇き、飢えなど)をチェック。食べ物は渇き、飢えを回復させますが、生モノは毒素を含んでいます(一部調理しても含むものあり)。毒素はレシピを見るとタイムティーで回復することができますのでタイムティーも必ず作っておきましょう。水は背景が黄色のものは毒素に汚染されており、水色になれば純水です。植物に与える場合は汚染水でOKですが、飲み水には要注意。しばらくは宇宙カプセル周辺で拾ったレーションやチョコでしのぐことになります(なお、渇き、飢えが食べ物を摂取することで最大値を超える場合は最大値から差し引いた分だけ食べ物が残ります。渇きの数値が75で100ユニットの水を飲むと残り74ユニット(99-75=24ユニット消費)の水になるということです。なので無駄なく使用することができますので大丈夫。

 次に重要な植林や植物の育成。これを行うためには肥沃地にしなければいけません(上SSの主人公が立っている左側が肥沃地)。この状態にするためにはHoe(鍬/クワ)で耕せばいいわけではないため注意してください。また、つるはしで肥沃地をクリックすると通常の土地に戻るので要注意。そのため最初からある肥沃地は残しておきましょう。

 そして、この状態で鍬を入れて初めて種まきや植林が可能になります。植物は水が恐らく必要だと思われます(そうしないと枯れてしまう)。ここでテクニックが1つ。つるはしで地面をクリックすると3段階目で穴があきます。この状態でもう一度クリックすると元の土地に戻りますが3段階目で止めることで通れなくなりますが、水を溜めることができます。雨が降れば自動的に水が溜まりますし、ジョウロを使って水を入れることができます。耕した場所はそこからの水を吸い取って自動的に濡れた土地になります。ただし貯水量が決まっているのでいずれなくなりますので注意しましょう。

 さて、肥沃地にするためには肥料が必要です。その肥料はどうしたらいいのか? レシピをにらめっこしたらありますよね。肥料が出来たら手に持ち土地をクリック。これでOK。ここまでの間に雨が降っていればコーンの種を植えてもいいかもしれません。降っていなければ降るまで待ちましょう。

 植林。種はこれまで家具などを作ってきたので枯れ木からElm Seed(ニレの木)の種を拾えたのではないでしょうか? まだ拾えてなければ片っ端から切っていきます。原木(丸太)や枝は必須なので必ず持ち帰ります。そして、地面を掘ると稀にAcorn(どんぐり)の種が入手できます。Maple Seed(カエデの種)やCypress Seed(イトスギの種)も枯れ木からの入手になるかと思いますが、最初はElm Seedがメインとなります。

 木は現在4種類あり、それぞれに特徴があります。その特徴というのは、成長に合わせてその木の周りに固有の動植物が発生するということです。例えば、Elmは虫(甲虫)を発生させます。これらは食料になるものの困ったことに新芽などを食べてしまいます。つまり、コーンなどをを育てたいと思ったら近くでは植林をしないほうがいいということです。またトマト、豆、アロエ、草なども周辺に生えます。トマトや豆などは比較的長い間持つものですがいずれは腐りますので種にしておくほうがいいでしょう。しばらくは虫を食べて生活するほうが無難です。

 AcornやMaple、Cypressもそれぞれ特有のものを発生させますのでしっかり観測してみましょう。なお、完全に育つ前に切ってしまうと何も得られませんので注意が必要。完全に育つと原木、枝、種2つが入手できます(完全に育つとプレイヤーが木の後ろに立ったとき、半透明になります)。さらに最近のアップデートで木も枯れて枯れ木になるようになりました。Elmは葉っぱの色が変わるのでわかりやすいかな。

 そうそう当然ですが、植林は毒粘液の近くで行いましょう。遺書にもありましたが、それにより毒粘液が少しずつなくなっていきます。気を付けなければならないのは、草などが生えると毒粘液が見にくくなり、不意に侵入し即死してしまうこと。これだけに注意してプレイしましょう。

 上SSはそこそこ経過した状態。一種のヒントのようなものですが、キノコや走り回るリスなども見受けられますね。そして、先にいったように水がたまった窪地。私は毒粘液に間違って入らないための目印として掘っていましたが、そういう使い方をしてもいいかもしれません。

中盤

 自給自足できるようになってきたら、毒粘液が少しずつ後退していっているかと思います。毒粘液の境をぐるっと回った人はわかると思いますが、拠点の左に井戸や建物があるのがわかります。私は井戸を目指して左側に進みましたが、井戸は無限ではないと思います。貯水量が5000と記載されているので使い切ったら雨が降るまで実は補充されない? 今までそこまでの水不足にはなっていないので不明ですが過信しないようにしましょう。

 拠点の左と右のどちらを攻めるかは好き好きだと思います。残されたマップを見ると左右ともに?があります。どちらに進んでも得るものはあります(それは資源だったり、レシピだったり)。ただし、建物内は明かりがないと真っ暗なままです。一部は明かりがなければ見てまわることができないほどの大きさのものもあるため、探索は地上がメインになるでしょう。どこに何があるかは自分の目で確かめて欲しいです。

 トリガーは葉っぱアイコンの数値か経過日数かは不明ですが、コンパニオン(ネコ)、宇宙カプセル部分でイベントが発生します。コンパニオンはキャットハウスがなければ主人公の側におり、その近くに虫やトカゲ、リスがいると駆除してしまいます。これらは貴重な食料となりますので追いかけてきてほしくない場合はキャットハウスを作り、そこをクリックして追いかけてこないようにしましょう(これがしばらく分からず貴重な食料を食べられまくった)。

 また最新アップデートでダイナマイトが作成できるようになり、それを使うと地面に穴を開けることができます。そこには自動的に水がたまり、一定の大きさになると魚が発生します(ここから水を取ることはできないもよう)。魚は釣ることができますが、魚影の分しかいないようなのでそれらを釣り切ると時間経過を待つ必要があります。今のところ2匹しかいないため、そこまで慌てて作る必要はないと思います(これに時間と材料を割くぐらいなら、まだ植林をしたほうが何倍もマシです)。

 もう1つヒント。少し経つとカラスが飛ぶようになります。そのカラスがウンチを落とすのですが、なんと、そのウンチからたまに種が拾えます(しかも野生にないもの)。カラスの鳴き声が聞こえたらしっかりと動向を見守り新しい種を入手しましょう。もちろん、compostも重要ですよ!

最後に

 個人的には料理の材料バランスが悪い気がします。例えばStewed Turnips(カブの煮込み)はカブ5個と水が必要。カブの実際の大きさを考えたら1~2個+水で十分だと思います。その割に渇き+25、飢え+25なので効果が低い。結果としてトカゲが捕まえられるようになるとそっちが主食になり、リスが発生したら完全にリス料理ばかりになります。

 そして、豆やトマト、コーンもせっかく植えても1つから1個しか収穫できないのに調理には5個も必要だということもあります。豆は20個、トマトは10個、コーンは普通なら2~3本。太ったコーンにするなら1本。茹でたコーンも5本必要ですが飢え+40。5本も食べたら満腹になりません?

 修正がない限り私の中では農作をする意味が感じられないのです(もちろん、畜産をしたければ餌としてこれらを使うのですが、もともとの収穫量が少ないので畜産すら面倒になるのですよ。なんせリスがいれば生きていくだけなら問題ありませんし。

 この辺りは本当に修正してほしいところ。