Paleon 1.4.x

 コロニーシミュレーションである「Paleon」です。なぜこの地にいるのかや目的がゲーム内で語られることはありませんが、実はタイムマシンで過去に到着したもののタイムマシンが壊れ、自分の時代へ戻れなくなってしまったという。文明化をすすめ、故郷へ帰るのが目的です。

 最初に決めるのはワールドサイズ(128四方、256四方)とワールド名、平和モードだけとなり、難易度などは今のところありません。サイズと名前を設定したら先述の通りワールドへ放り出されます。なお鉱床(石、粘土、銅、錫、鉄など)はワールドに基本1つずつしかなく、他のゲームのように複数がランダム配置されていません。そのため、ワールドサイズが大きいと序盤に必要な石と銅がかなり離れた場所に作られたりすることもあります。そのため慣れない初回プレイは128四方がいいかもしれません(それ以外にもゲームver1.4.x時点ではワールド上に動物は最大20匹までしか出現せず、その動物が寿命を迎えるか殺すまで入れ替わることはありません)。

 最初にいるのは5人の仲間たち。当然何もありませんから、生活するために必要な近くにある食料を確保し、資源(食料や木材、石など)を貯めておくための備蓄所を設置し、木材、石などを収集して簡単な住居、道具などを作ることから始まります。左下にあるアイコンから現在作れるものが選択できますのでまずは何が作れるかを確認しておきましょう。道を作るとその部分は移動力がアップしたり、小屋は住民が休むために使用されます(休むことで体力と活力度が回復しますが、自動で行われます)。

 食料はブドウ、エンドウ豆、大麦、魚、肉(どの動物でもすべて「肉」扱い)となり、魚は釣り場を作るか魚用の罠を仕掛けることで得ることができます。ただし、一定の範囲内での最大数が決まっており、釣り場ではかなり速く少なくなり、魚用の罠(浅瀬のみ)ではゆっくりと少なくなります。一度0になったとしても時間を置くことで回復しますので複数の場所にいくつか作っておくといいでしょう。肉はターパン(馬)、ムフロン(羊)、野生牛(牛)、イノシシ(豚)、オオカミ(犬)、マンモスが存在し、すべての動物から得ることができます。マンモスは体力もあり、倒すまでに犠牲者が出ることもありますが得られる肉や素材は多いためチャレンジすることも必要になります。またマンモス以外は飼いならすことが可能で、オオカミはペットとして、それ以外は家畜として繁殖させることも可能です(ただし雄雌が揃っている必要があり、老齢でないことが条件です。また当然餌も消耗するため相応の準備を整える必要があります)。

 食料となる植物は自動採取を使用するとで実った段階で自動的に採取をしてくれます。ただし、食材はほとんどに置いて保存期間が決まっており未加工だと4日、料理をすることで最大8日まで伸びます(乾物は16日)。冬の到来前には収集することも必要になるでしょうが、腐らせないように注意してください。また生のままだと食中毒の原因になり、乾物は幸福度が下がりますので、早い段階で調理したものを提供できるようにしておきましょう(それに加えて右上にあるアイコン「配給」を使って生肉、生魚を食べさせないようにしておくことも必要です。調理したものが出せるようになったら乾物もチェックを外しておくといいでしょう。

 最初から設置できるものもありますが、重要なのは知識の机、備蓄所、製作台、囲炉裏、いくつかの小枝の小屋です。中には技術で得られる設備がないと作れないものもありますので注意してください。

 技術解放に必要なものは知識ポイントで以前は住民に作業を行わせることで経験値が溜まっていくシステムでしたが、現在では「知識の机」を使用することで得ることができます。石、陶磁器の壺、布、銅、青銅、鉄をそれぞれ研究することで対象に応じた知識ポイントが得られます。研究に使用したものは消失するので、一番手軽な石の研究をずっとすることが多いでしょう(壺以上はそれなりに材料が必要なので費用対効果で考えると石が一番手っ取り早いです)。

 知識ポイントさえあれば前提条件のないものは先の時代のものでも取得できます。つまり覚える順番は特に関係ありません。しかし最初から大量の知識ポイントは入手できませんので旧石器時代の「石の道具」を解放することから始めましょう。新しく石の道具が解放され効率も少しアップします。旧石器時代で次に覚えたいのは魚用の罠、中石器時代は採掘、陶器、貯蔵庫、新石器時代は農業、灌漑(植物に水やりアイコンが追加。当然水が必要になるため水汲み場や水を入れる入れ物も必要)、灌漑用水路です。もちろん、動物家畜化も重要ですが前述のとおり餌が必要になるため、ある程度揃ってからでいいでしょう。

 農業に関してはワールド上にある湖を上手に使うことで灌漑の時期を暮らせることが可能です。水は隣接する2マス(斜め含む)まで灌漑効果を出すことができます。つまり、湖岸に農地を作れば隣接する2マスは水やりをする必要がありません。これを上手に使い、大麦、エンドウ豆、ブドウ、麻を育てるといいでしょう。大麦、エンドウ豆は収穫後に実と束(動物の餌の素)が入手できます。動物家畜化の前にできるだけ溜めておきましょう。

 小屋は特定の住民がそこに紐づけされるわけではなく、体力などが減った場合に使用されるようです。そのため最初は人数分の小屋は不要かもしれません(余裕ができたら増やすか新しい技術で開放される石の小屋などにしてもいいかもしれません)。ある程度、生活が安定したら冬に向けて服を作る必要もでてきます。槍を作って近場にいる動物の狩猟をします。冬に暖かい服がないと恐らく行動力が減少するのではないかと思います。

 新しい住民は移民という形でのみ増えていきます(あくまでこの記事時点では)。タイミングは不明で1~3人がいくつかのアイテムを持参して仲間になります。すぐすぐにはやってこないので慌てる必要はありませんが、服を用意しておくことを忘れないでください。

 移民と同じくたまに「商人」もやってきます。お金という概念はありませんので、物々交換となります。各アイテムには価値が設定されており、平等もしくは以下になるようにすればいいと思われます(私はもったいないので平等にしています)。木製の槍など比較的簡単につくれるようものを大量に作っておくとポイントが稼げますが、商人も無限にもってくるわけではないので過度の期待はしないようにしましょう。あまり商人に期待してはいけませんが、その時に不足しているものを購入するといいかもしれません(個人的には腐敗しないもの優先)。

 最終目的はタイムマシンの修理になるかと思いますが、そんなことを忘れてまったりプレイするのがいいと思います。他のコロニー系よりも見劣りする部分は確かにありますが、その分プレイしやすいと思います(できることが限られているから)。

 最後に日本語化は可能です(SSは全て個人用に日本語化したものです)。Microsoft XNAを使用し作成されているようですが、フォントは画像形式(PNG+FNTですが、bmfontで作成可能)、テキストは外部CSVファイルとなっています。今現在テキストは400弱で長文もありませんので日本語化はかなり簡単な部類になるかと。もちろん、長文がないため英語のママで問題なくプレイ可能だとは思います(ただし、一部英語のママとなります。これは対応している言語も同様です。今後修正されるかもしれませんが、現状問題なく日本語化できるのはCSVファイルのみと考えたほうがいいでしょう)。