Tiny Room Stories: Town Mystery

 ポイント&クリックタイプのアドベンチャーゲーム「Tiny Room Stories: Town Mystery」。

 父から急いで来るようにという手紙を受け取った主人公がレッドクリフという小さな町を訪れるところから始まります。最初の場所であるプロローグはチュートリアルになっていて、操作の仕方を覚えることができるようになっています。操作だけでなく全体を通してのパターンが凝縮されていると思います。操作はもちろんですが、謎解きの基本をよく覚えておくことが重要になります。

 チャプター単位でマップがあります。そのマップ内でアイテムを探したり、必要な情報を探していくようになります。一部のマップを除きフィールドは回転させることができます。見れる部分は全て確認しないとどこにヒントが隠れているかわかりません。もちろん、見るだけでは意味がありません。カーソルが反応する場所は開けたりして何があるかを確認する必要があります。もちろん全ての場所に必要なアイテムやヒントがあるわけではありませんが、ちょっとしたことがヒントになっている場合もあります。

 またゲーム内のヒントは一部を除いてゲーム内で簡単に見れるようなものはありません。つまり、しっかりとメモを取っていかないとクリアできない場合もあります。そこが結構難易度を上げている部分だと思います。昔のアドベンチャーゲームはそのようなものが多かったので懐かしさを感じる方もいるかもしれませんね。

 例えば上記の壁にかかっているデザイン画のようなものもヒントの1つ。もちろん、これはとある場所を見ればわかるのだけど、それだけではなくどう使うかを探す必要もあるところが重要。一見何でもないようなものがヒントになっていることも多いので目に入るものは気にしておく必要があります。

 難易度は高めというか発想の転換が必要な部分が結構あります。慣れてくるとだんだんわかるのだけど、それでもうーんと悩むところがあります。今現在、walk-through(ウォークスルー)動画へのリンクがゲーム内から辿れるようになっています。それを見れば、詰まっても進むことができるとは思いますが、(恐らくそれを削除して)ヒントシステムが追加される予定らしいです。さすがに解答になるような動画をそのまま見れてしまうのはどうかと思うのでヒントシステムが楽しみではあります(まぁ、クリア済みですけど)。

 クリアして思うことは謎のパターンが同じということ。もう少し、他のパターンを用意してほしかったかなと。もちろん、一昔流行った?FLASHの脱出系ADVのような無理設定はダメですが。一定の範囲内でとなると仕方がないのかもしれませんが、どうしても同じパターンになると「またか」となっちゃうわけですよね。そこまでの過程は多少違いはするもののちょっと残念なところ。


 日本語化についてはヒントシステムが実装されたら、それを翻訳して開発に渡すことになっています。ただ同じテキストを使っている部分もあり、少し翻訳がおかしいところも出てくるのですが、これはもう仕方がないかなと。まぁそのあたりは目を瞑っていただければと思います。

 追加シナリオのヒントが実装されず、開発からも連絡がないので翻訳データの提供は有耶無耶になっています(おそらく開発も忘れていると思われるので提供という話はなくなったと思ってください)。