明かりを消せ!

 ジャリー・ラを訪ねるためにソリチュードのウェルズ地区へ向かっていた。働き手を探しているということだったので力になって報酬がもらえれば願ったりかなったりだ。
 少し歩くと探し人、アルゴニアンのジャリー・ラを発見する。すぐに声をかけるとジャリーは歓喜の声を上げ喜んで仕事内容を話し始めた。
 「簡単な儲け話があるのさ。何、ソリチュード灯台の明かりを消すだけでいいんだ。そうすれば、道しるべを失った船を難破するだろう。その難破した船から積み荷を貰おうってことさ。帝国軍関係の船さ、問題はない」
 いやいやいや、それはないだろう。帝国軍には恨みがあるが、一般の乗組員はどうなるんだ。その辺りを確認してみた。
 「心配するな。無事に浜に辿りつけるようにするさ。もしかしたら、悲劇の座礁の勇敢な救助活動に対し謝礼が貰えるかもしれないぞ」
 少し悩んだが帝国にひと泡吹かせられるのであればと思い承諾した。少なくとも内容を知ってしまった以上、ここで断ってしまうと何をされるか分からない。

 灯台はソリチュードの北東に位置する。東帝都社の横を通り過ぎ海岸沿いを歩いて灯台に向かう。道沿いはこれと言って何もなく灯台へ到着した。早速灯台へ再上階へ向かい炎を消す。
 消した後、ジャリーとの待ち合わせ場所「東帝都社」の一角へ向かった。
 「灯台の炎を消した効果はもう出ている。アイスランナー号は予定通り港に入れてない。アイスランナー号は西側の浅瀬を大きく迂回して、東の海岸で座礁するだろう。
 姉妹のディージャが、ブラック・ブラッド略奪団と共に座礁船に向かう。お前が行くことは伝えてある」
 ブラック・ブラッド略奪団・・・思った以上に最悪の自体が考えられる。略奪団が乗組員を始末することが大いに予想されるからだ。自分の浅はかさを恥じる。しかし、今ここで悩んでいても仕方がない。一刻も早くアイスランナー号へ向かい乗組員を助けなければ。灯台の対岸辺りに座礁したとジャリーから教えて貰いすぐさまアイスランナー号へ向かった。

 船に着くと、すでに遅かったようだ。略奪団がすでに荷物を下ろしているではないか。指示している男が近づいてくる。
 「炎を消したそうだな。良くやった。ディージャは船倉にいる。2つ下の階だ。行ってくれ」
 船に乗り込むとあちらこちらに死体が転がっている。帝国軍の兵士、乗組員、私は一体何をしているんだ! 帝国軍に一泡吹かせるだって? 罪もない乗組員を巻き込んでどうするんだ! 激しい後悔をしつつ船倉に急ぐ。船内も略奪団がどんどん荷物を持ち出していっている。そして血の臭いも充満していた。

 「あなたが来るって兄弟から聞いているわ。あなたに報酬を渡さなきゃね」
 そういうとディージャは剣を抜いて襲ってきた。
 「苦しまないように殺してあげるわ」
 乗組員のためにもジャリーや略奪団は始末するつもりだった私は炎魔法で対抗し葉隠も援護してくれた。ディージャの悲鳴を聞いた略奪団が向かってきたが一人残らず始末していった。これで償われるものではないだろうが。
 船倉に戻りディージャの遺体から何かないかと探ってみた。するとジャリーからのメモがあり、私を殺すことと荷物はブロークン・オール洞窟に運ぶよう指示がしてあった。洞窟に総元締めがいるに違いない。そこにジャリーもいるだろう。略奪団は殲滅しておかねばならない。そしてジャリーも。

 ブロークン・オール洞窟はソリチュードの北の海岸沿いにあった。洞窟内は大きな空間となっており、海とつながっているのだろう洞窟内部にも海が広がっていた。そして、地形などをうまく利用してやぐらを組んだ一画があった。恐らくそれが略奪団の拠点となっているのであろう。
 入口近くは見張りがいたが、瞬殺する。船には回り込んで侵入するしかなく、洞窟を進んでいく。あちらこちらに見張りがいたがなるべく音をたてないように始末をしていく。

 

 ついに拠点の対岸に到着した。大きな吊り橋がレバーで降りて来るようになっていたが、まずはここから見える一味を倒そうと弓を構える。そして吊り橋を下ろす前に倒せるだけの略奪団を攻撃するが、相手もこちらの存在に気付きこちらへ向かってくる。
 多勢に無勢の状態になってしまったが、船乗りもこんな状態だったに違いない。そして為す術もなく殺されてしまったのだ。
 葉隠も私の心を察してくれたのであろう、略奪団に猛攻をしかけ、1人また1人と横たわらせていく。私はジャリーを捜していた。そしてついに発見する。
 「ディージャはどうした!」
 彼の言葉は無視して攻撃を仕掛けていく。
 「観念しろ、情けはかけてやる」
 こちらの言葉だ。お前だけは許さない。炎魔法で猛攻を仕掛ける。容赦はしない。そして、じわじわとジャリーを追い詰め、ついに仕留めることができた。後は略奪団のボスを残すのみだ。私と葉隠の2人でかかれば大したことはない。
 ようやく長い一日が終わった。

キャプテン・ハーガーは実際かなり強いです。かなりの人数が一度に攻撃を仕掛けてくるためよほど強くない限りはかなり苦戦するかと思います。また、ソリチュードの死刑執行者のアハタルからキャプテン・ハーガーを倒すクエも受けれるそうです。報酬もしっかり出ますので要チェック。またハーガーの鍵は沈んだ船があり、そこにある宝箱のものです。