エリシフ首長の願い

 「ちょっと個人的に、手伝って貰いたいことがあるの」
 神妙な面持ちでエリシフは口を開いた。
 「ウルフスカル洞窟では力を貸してくれたとファルクに聞いたわ。あなたは信頼できる人物だとも。
 知っての通り、帝国ではタロス崇拝が禁止されている。夫を埋葬する際に、すべての神々に供物を捧げたわ…タロス以外には。夫はある品を父親から受け継いだのよ。戦いで使用する角笛よ。それをタロスの祠に置いて来て欲しいの。」
 エリシフの願いは難しいものではなく単なるお使いのようなものだった。だとしても首長という立場でこのお使いを部下に頼むのはできない。私は快く引き受け角笛を受け取った。

 タロスの祠はホワイトランより北東、儀式の石碑の川を挟んで真北に位置する。急げば往復で2~3日といったところだろう。一度自宅にも戻りたかったのでちょうどいい。
 その日の夜遅くになったがタロスの祠へ到着した。そこへ角笛を奉納するだけの簡単な仕事だ。特に外敵にも出会わず、そのまま自宅へ一旦戻ることにした。

 翌日、ブルー・パレスへ行き、エリシフへ報告をする。
 「ありがとう。これであなたはソリチュードで土地を買うだけでなく、従士になるための次の段階に進めるわ。資金ができたらファルクに話しかけてみて。」

「狼を呼びし者」をクリア後にエリシフの「角笛」クエを終了することで家を購入できるようになります。25000ゴールドと少々高いので買う必要がなければスルーでもかまいません。