詐欺師の隠れ家
サーディアに頼まれたケマツの始末をつけに詐欺師の隠れ家へ向かった。やっぱりというか入口には見張りがいたが、弓矢で牽制しつつ炎魔法で撃退した。
内部に入ると細い道が続き、その奥に大きな広間がある。中には山賊が2人おり、アリクルの戦士が一緒に潜んでいるが、気に入らないらしい。どうも彼らは騒動の種らしい。どうも愚痴のようだ。
一通り聞き耳を立てたあと弓矢で威嚇をし、近づいてきた山賊は炎魔法で一網打尽に。さらに細道を通り、奥へ向かうと段差のある広間に出た。山賊2人がおり、すぐさま見つかってしまったが葉隠の特攻により一気に片をつけ、更に奥へ進む。
奥には机などが用意された広間があり、どうやら山賊が一段落をつく場所らしい。ここには多数の山賊がいたが、葉隠の猛攻と私の炎魔法を浴びせて一気に片を付けた。奥には魔法を使う山賊もいたが何とか始末することができた。
さらに奥に進むと寝所のようなところがあり、宝箱を1つ見つけた。中身は大したものはなかったがもらっておこう。思った以上に広い隠れ家に戸惑いながら先に進むと罠が仕掛けられた最奥部への道が見つかった。恐らくここがケマツらアリクル戦士がいる場所に違いない。先には水が溜まっていたが腰辺りまでだったので音をたてないようにさらに進む。
密かに近づいたつもりだったようだが、ケマツには見つかっていたようだ。アリクル戦士に動かないように指示し、こちらへ目を向ける。ケマツはここに来た理由も私の腕の事も分かっているという。そして、話をしようと提案をしてきた。
周りを見回すと戦士は6人、ケマツを含めれば7人もいる。今、無理をして攻撃をしかけるよりはまずケマツの話を聞いてサーディアを助けるチャンスがあればと思い話をしてみることにした。
なぜ女を探しているのかを聞いてみた。
「あの女は街を裏切り、アルドメリ自治領に売り渡し、そのせいでタネスは戦争における立場を堅持できなくなった。その裏切りが他の貴族に知られたために逃げだしたらしい。貴族は生け捕りにして連れ戻すよう希望している」
裏切り。しかし戦争にどちらが正しいもないだろう。私はケマツにお前を殺しにきたと伝えた。しかし、ケマツはあざ笑う。
「あの女が利用したのはお前の道義心? 金欲? それとももっと卑しい欲望か? あの女に自分が被害者だと吹きこまれたのか? さっき話したがサーディアという女はタネスの貴族院を裏切った罪で追われている。我々はハンマーフェルへ連れ戻し、罪を償わせるために雇われたにすぎん。お前にも手伝ってもらえれば、誰も傷つくこともない」
私は悩んでいた。サーディアがしたことは彼らにとってみれば重大なことだろう。しかし、女性一人に男性7人というのはいささか行き過ぎではないのか。しかも彼らの言っている事に信憑性があるのか。しかし、それを言ってしまえばサーディアも同様だ。
今、ここで戦いをすれば多勢に無勢。いくら葉隠がいてくれたとしても、まず勝てはしないだろう。ここは一旦ケマツの話に乗っておくのも手かもしれない。
ケマツは私にアリクル戦士が追ってきていると信じさせ、ホワイトランのはずれの馬屋へ誘導するように言ってきた。そこでサーディアの身柄を確保するらしい。
私は急いでホワイトランのサーディアの元へ戻ることにした。戻るまでの間、どう解決するか悩んでいた。取引場所へケマツが一人でくればなんとかなるかもしれない。しかし、これは賭けだ。自身の力不足を感じつつもサーディアの元へ行き、逃げるように嘘をつき、一緒に馬屋へ向かった。
馬屋には・・・運がいい、ケマツ1人だ。サーディアは騙されたことに気がつき、罵声を浴びせてくる。ケマツがサーディアを確保しようと動いたとき、私も動いた。ケマツに攻撃を仕掛ける。虚を突かれたケマツは戸惑い逃げ惑ったが、葉隠と私の攻撃にはなすすべなく倒れていった。
すぐさまサーディアの元へもどる。サーディアはさらに罵声を浴びせてきた。
「嘘つき! よくもこんなことができますね! 危険なことだと思わなかったの?」
返す言葉がない。しかしケマツが死んだことに安心したのか落ち着きを取り戻した。幾らかの謝礼を手渡してくれ、彼女はホワイトランへ戻っていった。
隠れ家で倒せるのであれば隠れ家で倒しても問題はありません。私は何度か試しましたが軽装備、魔法だと厳しく、このような流れを選択してみました。この方法でも報酬は同じ額もらえるので隠れ家で倒せないのであれば馬屋で倒すのも方法です。また完全にケマツにつくのもありでしょう。その場合でもケマツから報酬が貰えるようです。どちらが正しいというのはプレイヤーの判断になると思いますので好きなほうを選択しましょう。
今回は本当に危ない方法を取ってしまった。いくら多勢に無勢だったとしても自分の実力のなさを痛感してしまった。今まで順調に来ていただけに落ち込みを隠せない。やはり少し修行、魔法の勉強をする必要があると思いウィンターホールド大学へ向かうことにした。