人助けをする

 ソリチュードで聞いた噂をまだ確認していないところもあり、再度戻ってきた。
 まずはあちこちで住民に話を聞いてみることにした。まだまだ話をしたことのない人もいるし、新しい情報や仕事にありつけるかもしれないからだ。まず酒場の近くにいたノスターに話しかけてみた。
 「老兵に金を恵んでくれないか? 大戦で片眼をなくしてなきゃ、自分で稼ぐんだがな…」
 片眼でも仕事ができるだろうが、年をとればそれだけ仕事もないのであろう。物乞いという道を選んだ彼をともかく言うつもりはないが、話を聞いてみることにした。
 「かつて軍で一番の斥候だった。問題を起こす輩がいれば、荒野をどこまでも追跡したいったものだ。その時だったか、大事な兜をなくしてしまったんだ。古い洞窟の中だったか。あれからツキがない。いろんな物を失った。数え切れないほどに。もし、その兜を見つけてくれたらうれしい限りだ。お礼に斥候の技をいくつか教えてやろう。」
 どこかで兜を見つけたら持ってくればいいだけのことなのでもし見つけたら持ってこようと約束をした。
 「おお、ありがとう! 心優しいあなたに神々の恵みがありますように」
 私はノスターと別れた後、錬金術の店「アンジェリンズ・アロマティクス」へ向かった。
 錬金術のことを教えてもらおうと思ったが、アンジェリネ・モラードはハーブに詳しいだけで錬金術には疎く無理だという。ただサーモルにいるラミなら力になってくれるとのことだった。機会があれば訪ねてみようと思う。そう言えば以前来た時にホワイトランについて話をしていたのでなぜ気にしているのか尋ねてみた。
 「娘のフーラは帝国軍に参加してからホワイトランに配属された。あんたが娘に会っているんじゃないかって期待していたのさ。最近娘から便りがないんだ。アルディス隊長と話をしてみたが、何も教えてくれなかったのさ。」
 フーラという女性には会ったことはないが、今一度アルディス隊長に話を聞いてみようと伝え店を後にした。アルディスはドール城の訓練場で部下に武器の使い方を指導していた。仕事中だと思ったが声をかけてフーラの事を尋ねてみた。
 「普通はこの手の情報は親近者のみに行う」
 しかし、アンジェラはその親近者だ。私が代理で聞きに来たと伝えるとアルディスは重い口を開いた。
 「い、いつ、どうやって伝えるべきか、ずっと考えていたんだ。
 フーラがホワイトランに送られた折、小競り合いがあったんだ。ホワイトランの特使はストームクロークの位置を知る必要があった。彼は捜索のために斥候隊を送りだした。隊は大規模な軍に出くわして…誰も戻ってこなかったらしい。兵士のモラードは… フーラはその斥候隊にいた。」

アルディスは説得、威圧などの選択肢があります。私は説得で返事を聞けましたが、話術により返事が聞けない場合もあるかと思います。

 アルディスの話を聞いた私はどういう風に伝えたらいいか考えながらアンジェリンズ・アロマティクスへ足を向けた。嘘をつくのもいいのだろうが、いずれそれもバレてしまうだろう。ここはやはり本当のことを伝えるしかないだろう。
 「アルディスから話が聞けたんだね。彼は何て言っていた?」
 私はアルディスから聞いた話を残酷だとは思ったがそのまま伝えた。
 「だから言ったんだ。帝国軍に殺されてしまうって。首長達と帝国の将軍達との戦いで私らが関わるものじゃないって。あの子は全く聞き耳を貸さなかった。
 わざわざ知らせに来てくれるとは勇敢だね。感謝する気にはなれないが、よく伝えてくれたね。」
 アンジェリネは気丈に振舞っていたがその顔は悲しみに満ちていた。戦争とはみんなの笑顔をなくす。アンジェリネの娘の仇を取るためにも帝国軍をどうにかしなければならないと改めて思った。

 外に出ると一人の女性がいた。話を聞いてみるとどうやら処刑されたロッグヴィルの「きょうだい(姉弟、兄妹。どっち?)」のグレタという女性だった。
 「門を開けて、出てきたのがウルフリック・ストームクロークでさえなければ。ウルフリックが上級王トリグを殺さなければ…。
 ウルフリックは名誉の戦いで上級王を殺したのです。私の兄弟は帝国人に復讐させることを許しませんでした。」
 私は、ロッグヴィルが自分の正しいと思ったことをやったんだと伝える。
 「あなたもロッグヴィルと同じノルドの心を持っているんですね。ここの人々の多くは理解できませんが。アルディスは理解してくれます。他の誰かだったらここには残れなかった」
 そう言うとグレタは話を止めてしまった。ストームクロークのために失った命がここにある。だが、私は、だからと言って帝国の手先にはなろうとは思わなかった。ロッグヴィルは彼自身の意志でやったことなのだ。私もそれに見習いたいと思う。

 市場に足を向けた。スパイス入りワインを売っていたエヴェット・サンと話をしてみる。商売に必要なスパイスが足りなくて困っているらしい。
 「ドック(東帝都社の倉庫)スパイスの積み荷を引きとめているんです。荷を下ろすように説得してくれませんか」
 ちょっとしたお使いだ。話をするだけならと倉庫へ行くことにした。倉庫にはヴィットリアという女性がいた。積み荷のチェックをしているのだろう。早速、エヴェット・サンの積み荷の件を確認してみた。
 「ああ、そうね。関税の2000ゴールドを払うつもりなら、用意しておくわ」
 なかなか無理を言ってくる。2000ゴールドと言えば大金だ。私でもきつい金額だ、それをエヴェットが支払うなんて無理なことだ。ヴィットリアにその旨を伝える。
 「特別扱いにしてもいいわ。私も彼女が作るスパイス入りワインが好きなのよ。荷物は間もなく運ばれるってエヴェットに伝えて」
 話の分かる相手で良かった。急いでエヴェットに伝えなければ。

素直に2000ゴールドを払う、説得、賄賂の3択可能。

 エヴェットは朗報に喜んでくれた。そして手間賃として噂のスパイス入りワインを渡してくれる。今夜にでも葉隠と飲んでみよう。

 色々と話を聞いたりしているとすっかり日が暮れてしまった。その日は宿屋に泊り、翌日話を聞くため街中を歩いていた。すると通りすがりの女性に服について笑われてしまった。少しムッとした私はその女性に声をかけた。
 「全然。とても素敵よ。でも、もう少し格好いいのが欲しかったら、レディアント装具店に寄ってね。ぴったりのを見繕ってあげるわ」
 言葉には少し嫌みが込められていた。どうやら服には相当の自身があるようだ。とは言え、首長に会うのに汚れた服では失礼だろう。彼女(ターリエ)にどんな服がいいのか聞いてみる。
 「もしレディアント装具店の服を着て首長と話してくれるなら報酬を出すし、着ていった服もそのまま貸してあげるわ」
 第三者にここの装具店の評価を聞くのもいいだろうと思った私はこの提案を飲むことにした。早速服を貸してもらい、首長に会いに行く。首長は忙しそうだったが、彼女も女性だ、服を見て目が輝いた。
 「とても素敵な服ね。職人技が素晴らしいわ」
 レディアント装具店のものだと伝える。
 「そうなの? だったら近いうちにドレスを何着か注文すると伝えてちょうだい」
 首長もいい服だと認めてくれたようだ。私には少々似合わないが。ターリエに首長の話を伝える。
 「凄いわ! 約束通りこの服はあなたのものよ。そしてこれは手数料よ」
 そういうと500ゴールドほど渡してくれた。よほど嬉しかったのだろう。

 そろそろノスターの兜も捜しに行かねばならない。門のほうへ歩いていくと市場にいたエヴェットの父親に出会う。少し話をする。
 「賭けごとはするなよ。イルンスカーのせいで俺は借金まみれだ。酒と賭け事のやり過ぎだ。歳を食い過ぎてもう自分じゃ金を工面できない」
 自業自得だとも言えるが、父親のせいでエヴェットのスパイス入りワインが飲めなくなるのもさみしい。イルンスカーと話をしてやろうと伝えて後にする。
 イルンスカーは大通りを歩いていた。ちょうど正面からやってきたので声をかけてオクティーブの借金の話をしてみる。
 「借金は借金だ。彼か、仲間が払うんだ。」
 ごもっともな意見だ。だが、ここまで来てこれで済ませては意味がない。少し説得してみる。
 「そうか。言いたいことは分かる。彼に金のことは忘れろと伝えろ。」
 私はイルンスターに礼をいうと早速オクティーブに報告をしに行った。彼は大変喜んでくれ、昔取った杵柄だということで両手武器の使い方を教えてくれた。

ここでも説得、立替(278ゴールド)、威圧が選択可能。