Shelter

 主人公は仔を5匹抱えた母アナグマが主人公の「Shelter」というゲーム。ゲームが始まると1匹の仔が横たわり、他の仔は元気に動き回っている巣穴から始まります。まずはこの横たわっている仔にすぐ近くにある野菜を届けることから始まります。野菜を食べた仔は元気になり、他の仔と同様に母アナグマの後をついて回れるようになり、これでようやく外界への冒険へ向かうことができます。

 このゲームは説明が一切なく、なぜ外界へ出たあと旅を続けるのかが解らないんですよね。もちろん仔を育てるために食糧を求めるのはわかるのですが。こういうことを言ってしまえばゲームが成り立たないのですが、先に進まざる得ない理由が最初にあればと思ってしまいます。

 外界はオープンフィールドというわけではなく、最後の場所までほぼ一本道です。その間に食糧となる野菜やカエル、キツネなどを採ったり、狩りしたりして仔に与えつつ先に進んでいきます。この食糧を与えるという行動も母として当たり前のことでしょ?ということ以外、最初は理解できず食糧があっても無視して進んでしまうことがありますが、実はかなり重要なことだったりします。

 食糧を与え続けると恐らく仔が成長(体が大きくなる)していくと思います。仔は小さいままだと思っていたので気にしていなかったのですが、最後あたりでなんだか大きくなっているような気が。体が大きくなることでのメリットはわかりませんが、もしかしたら一部の災害の影響をうけないかもしれません。

 先に進むとアナグマたちの強敵となる猛禽類が登場します。戦う術はありませんので、藪や洞を利用して猛禽類から仔を守り移動をしていきます。とはいえ移動のタイミングが難しく仔が犠牲になることも。セーブは恐らくステージ(ロード画面を挟むごとにステージが変更という認識)ごとに自動だと思うので仔が犠牲になってやり直すというのは選択肢としてしんどいかも(クリア自体は1時間もあればできるため私は一気に駆け抜けてしまったのでセーブがどこでされているかは不明)。

 正直なところこのゲームは日本人の心をくすぐるのか?と思うゲーム。グラフィックや音楽は良いと思いますが、ストーリーがないのは残念。どうして旅をすることになったのかを明確にすることで話に深みがでそうなんですけどね。安全な洞穴を出て先に進むにはそれなりの理由という奴ですね。

 そしてクリアのわかりにくさ。ネタバレになるので書きませんが、本当にこれが?という感じで終わるんですよね。クリアごとのスタッフロールがめっちゃ長いらしく(レビューによると17分だとか)、その後に少し「その後」が描かれているとか(私は飛ばしたので本当かどうかは不明ですが、さすがに17分のスタッフロールは待てません)。

 クリアしてからだと思いますが、extraが解放され「nurture」が解放されます。育成という意味なので仔を育てるだけのゲームかも(少しだけプレイしましたが、仔は洞穴から出てこず、母だけが外界へと出られるよう。外界で食糧を得て持ち帰り育てるのかな)。洞穴から外界へまでが非常に遠いためプレイし続けるだけの気力はありませんでした。興味ある方はクリア後にチャレンジしてみてください。

 そうそう日本語はありませんが、ゲーム中にテキストは一切表示されないので問題ありません(メインメニューや設定ぐらいなので日本語がなくても問題ありません)。