Slipstream

 昔のレースゲームを彷彿させる感じに仕上がっており、設定(Setting)のグラフィックオプションにもCRTなどの設定があります。もちろん、それが見やすいかどうかは別としてレトロ感を出すにはいいのではないでしょう。コントロールはキーボードとゲームパッド(XInput)に対応していますが、レースゲームはゲームパッドでプレイしたほうがやりやすいと思います(安価なXBOXライクのゲームパッドで十分です)。

 ゲームモードはシングル、マルチとあります。シングルはグランドツアー、キャノンボール、シングルレース、グランプリ、タイムトライアル、バトロワとあります(マルチはキャノンボール、シングル、グランプリ、バトロワのみ)。

 グランドツアーは数ステージを最後まで走り切ることが目的で、各ステージでCPUの敵を抜かす必要があるみたい(抜かなくてもいいけど、結果画面では抜いたかどうかが表示されます)。また各ステージに制限時間があり、ステージをクリアすることで時間が追加されます。つまり早く走っていかないと時間不足でゲームオーバーもあります。また次のステージを2つから選択することができます(ダライアスやナイトストライカーのような)。

 キャノンボールはグランドツアーの時間制限をなくしたもの。シングルレースは特定のステージの周回するものです。キャラノンボールはシングルと同じですが、上位に食い込むと賞金がもらえ車のパーツを買いそろえて強化できます。タイムトライアルは字のごとく。バトロワはグランドツアーの時間なし版みたいな感じだけどコースの振り分けがありません。

 まずはチュートリアルをプレイして基本操作を覚えたほうがいいです。通常のコントロールはいいのですが、このゲームのキモは「ドリフト」です。これを完全に自分の手に覚えさせないと上位に入り込むことはまずできません。慣れてしまえば簡単なんですが、カーブはほぼドリフトで曲がっていくようになります。それとスリップストリームですね。これはレース漫画などを読んでいるとわかると思いますが、他の車の後ろにつくと空気抵抗がなくなりってやつです。このゲームでは一定時間他の車の後ろにつくと速度が上がるようになっています。ただカーブが多いのでなかなか使い勝手が難しい。またスリップストリームになるまでに時間がそこそこかかるのも厳しい(カーブが多い場所で他の車の後ろについていくのは厳しい)。

 最初プレイした時はクソゲーか!って思いましたが、ドリフトを覚えてからはかなり楽しくなりました(笑)。ただ前述のとおり、カーブが多すぎてスリップストリームが半分死んでいるのがイマイチ。スタートで必ず最後になってしまうのもちょっとどうなんだろうって思いますね(他の車のスタートダッシュがおかしすぎる)。やり方があるのかもですが、他の車もプレイヤーと同じ形にしてほしいです。

 このゲームはハンブルの3月分の残りだったのですが、私の中では「当たりゲーム」となりました。まだ全部はプレイしていませんが、メイン以外で当たりがあると嬉しいですね。

 最後に日本語化はどうなのかな。Java製でフォントは画像でありましたが、テキストが見つからないので無理かな。