The Ambassador

 時間を一時的に止める魔法と魔法武器(マジックワンドなど)と物理武器を利用して故郷を再建するために戦う日本語にも対応したツインスティックシューティング「The Ambassador: Fractured Timelines」。

 時間を停める能力は自分の周囲(円が表示されるのでわかりやすい)だけとなります。その円に入ればそれまで動いていたものは敵であれ、トラップの矢であれ停止します。もちろん、永遠に止めておけるわけではなく一定時間のみとなります。時間が停止した間でないと壊せないもの、特定の動作以外は無敵のステージ中の中ボスに対処するために使用します(もちろん一時的に攻撃を回避するためにも使えます)。

 武器は最初は槍を持っており、ステージをクリアしていくと剣、ハンマー、カトレス、クロスボウなどと増えていきます。ただクロスボウ以外は近接武器のはずなのにとにかく「投げる、投げる、投げる」。しかも武器が手元に戻ってこなければ再度攻撃できないというね(しかも戻りには当たり判定がないのでダメージは与えられない)。ハンマーに至っては強力ではあるものの投げても戻ってこないので取りに行かないといけない面倒くささ。

 魔法武器はワンドからテレポートソードなどなど癖のあるものが揃っているものの魔法武器にはマナが必要で基本的な戦闘には不向きかも(とは言え、チャージワンドは3チャージまですればかなり強いので対中ボスなどに上手に利用すれば優位に立てるかも)。

 上SSの青紫の部分が時間が停止している範囲。主人公の上にあるバーが停止できる時間。

 装備もローブや金属製の鎧などもあります。金属製はHP(ハートマーク)が1つ増えはするものの1回の被弾すればHPが1つ減るので焼け石に水かも(私が下手なだけ)。

 各ステージは短いもののそこそこ敵の攻撃が激しく、先に進むと忍者や魔法使いなども登場します。忍者は一瞬消えて別の個所から登場したり、魔法使いはスリーウェイの魔法を使ってきたりと多彩。ただ、トラップ系はいいのだけど、こっちから見えていない敵、つまり画面外からの攻撃はやめてほしい。こっちから見えてないのに敵からは見えてるということだけどなんとなく不条理を感じる。トラップ系(チュートリアルでもある箱から矢が発射されるもの)は自動で発射しているからいいけどね。ただ、辺りは破壊できるようにしてもよかったんじゃないかと思う(樽などは壊せるのに同じ木でできたものが壊せないのはおかしい)。

 ステージでHPがなくなり死んでしまうとそのステージの最初からとなり、イージーモードなら倒した敵は復活しないものの通常モードだと本当の意味で最初から。私のような下手は死に覚えをするしかありませんが、イージーモードが実装されているだけでも親切かも。

 ステージの途中に世界の歴史の本が隠されているそうですが、最初のほうで2冊見かけます。ただ、その場所への行き方わからない…せっかくあるけど取りに行けないから「いいや」ってなっちゃう。こういうのは簡単に取れて物語の奥行きを出すようにしたほうが絶対にいいと思うんだけどね。もったいない仕様。

 もし、武器がその武器に合わせた攻撃方法だったらもっと良かったかと。そうなるとカトラスは不要になりますが、そこまで武器は必要だったのだろうか?というのが正直なところ。少なくとも爽快感はないかな。グラフィックなどは別に気しないというか悪いと思わないけど、戦闘システムだけが非常に残念でした。

 3つの国のうち2つ目の半分ぐらいまではクリアしたからいろいろ我慢すれば最後までクリアできそうだけど…うーん。