ウルフスカル洞窟

2nd_woldskull
 洞窟に入り少し奥へ向かうとやはりドラウグルがいた。どうやらアンデッド系が洞窟を闊歩しているようだ。一本道を更に進むと扉のある広い空間に到着し、その左手に人影が見えた。注意深く観測すると死霊術師であることが分かった。何やら雲行きが怪しくなってきた。死霊術師を排除し、何かしら手がかりがないかと持ち物を確認するが下っ端なのだろうか何も持っていなかった。
 扉を開け、先に進むと死霊術師、ドラウグル、スケルトンがいた。ドラウグルは上位種で氷の精霊を召喚し、苦戦を強いられた。精霊は無視をしドラウグルのみを相手にする。召喚主を倒せば精霊は還っていくはずだ。魔法だけではマジカ不足となり炎の付呪をしたダガーで迎え撃つ。かなりギリギリの戦いとなったがなんとか倒すことができた。この先、同じような敵が現れると少し厳しいかもしれない。
 一休みして先に進むと下への穴がある場所で先に進む道が無くなってしまった。これは穴へ落ちるしかないみたいだ。安全を期して少しずつ降っていき、降り切ったところで北西に奥へ進む道を更に進んでいく。

 奥は絶壁になっており、眼前には人工物で作られた遺跡がそびえ立っていた。塔の一番上には魔法であろう力が凝縮されていくのが見て取れる。そして女性の声が響く。
 「狼の女王よ! 我らの声に応え、目覚めたまえ。ポテマよ来たれ! 長きにわたり深遠なる師の眠りについていたポテマよ、目覚めの時だ。我らが声に応えよ、狼の女王! 汝を召還する!」
 嫌な予感が的中してしまった。死霊術師はやはり死者を蘇らせようとしているのだ。しかもポテマをだ。これは阻止しなくてはならない! もしポテマが解放されてしまったら・・・いや、考えるのはよそう。

 左手より遺跡の中心部へ向かう。きっとこれだけのことをするのだ、見張りも多数いるに違いない。思ったとおり、死霊術師やドラウグルが要所要所に配置されているようであった。乱戦になってしまっては倒すことは困難になることは必至だ。確実に1体ずつを始末し先を急ぐ。
 遺跡内部に入り込むと先ほどとは違う声が響く。
 「そうよ! この世界に戻して!」
 ポテマの声に違いない! そして最初に聞こえた声が響く。
 「汝を我らの声により召還し、清き者の血が汝を縛る。狼の女王よ! 言葉により召還され、血によって縛られる」
 「何を! 何をするつもり!? 馬鹿ね! 私を自由にできると思うなよ! 虫けらども、私を捕らえられると思うな!」
 どうやら儀式をしている死霊術師はポテマを手中にし、操るつもりでいるらしい。いよいよまずいことになった。とにかく早く儀式を止めなければ。急ぐあまり音が響いてしまったのかもしれない。私がいることがどうやらばれたらしい。とは言えここで引き返すわけにはいかない。

 いよいよ儀式の行われている塔に到着した。上からは儀式に参加していた死霊術師が襲いかかってくる。4~5人いただろうか葉隠の猛攻のお陰で一人また一人と減っていき、ようやく殲滅することができた。儀式の場へ向かうと中心人物であろう女性が儀式を続けている途中であった。儀式を途中で止めることができないのであろう、こちらへ襲っては来ず、私はなんなく仕留めることができた。

2nd_ritual
 これでポテマの復活を止めることができたのであろうか。一抹の不安を感じながらもポテマの声も聞こえないし、ブルー・パレスに戻り報告をするとしよう。
 ソリチュードへの帰り道、突然、男に襲われた。襲われたのだ当然返り討ちにする。一体、なんのために襲ってきたのだろうか。持ち物をあさってみるとどうやら闇の一党の暗殺者のようだ。メモには依頼者の名前は記してなかったようだが、どうやら私に恨みを抱いているものがいるようだ。相手が分からない以上、今はこのままにするしかないがいずれ決着をつけなければならないだろう。

儀式台の上に「避難民たち(軽装+1)」あり。

 ブルー・パレスに戻りファルクに死霊術師がポテマを召還しようとしていたことを伝えた。
 「ポテマ本人を? 阻止したんだろうな、お願いだからそう言ってくれ」
 儀式を妨害し首謀者を始末したことを伝える。
 「これ以上考えられないほどの貢献をしてくれた。ポテマの復活だなんて考えただけでぞっとする」
 ファルクは青い顔をしながらも報酬を用意してくれた。ただの山賊退治だと思っていたことが大事になってしまったが、無事に帰ってこれてよかったと思う。まずは一休みするとしよう。