Dawn of Man

 旧石器時代から鉄器時代までの都市建設(村建設)を体験できる「Dawn of Man(人類の夜明け)」です。有志による日本語化もあり、この手のゲームが好きな型であれば楽しめるゲームだと思います。ただし最近よく見かける自動化はありません(一定の範囲を自動的に採取するなどの指示は可能)。

 ゲームモードはフリープレイ、チャレンジ、コミュニティーの3つ。このうちコミュニティーはSteamワークショップに登録されたものプレイするためのモードとなっています。いきなりプレイを始めてもいいのですがまずはチュートリアルをクリアして基本的なゲームの流れを覚えることをおススメします。

 フリープレイは3つの難易度が用意されています。一番簡単な「大陸の夜明け」しか最初は選択することができず、プレイする過程で得られるマイルストーンを一定数ためることで下2つが解除できます。チャレンジは2つのモードがありBygone Tales(過ぎ去りし物語)とクリエイティブモード。前者は人間ではなく動物を主人公に見立てたシナリオもあります。クリエイティブモードはその名の通り自由に村を大きくするためのモードという認識でいいと思います(実績解除できないので注意)。チュートリアルを終えたらフリープレイの「大陸の夜明け」をプレイし始めるといいでしょう。

 大陸の夜明けを選択すると村の名前(入力して変更可能)、場所、難易度(ゲームモード)、開始条件を決めます。難易度はノーマルとハードコアがあり、ノーマルでは他の村も自分の村と技術レベルが同じになりますが、ハードコアの場合、他の村独自で発展していくため、あまりゆっくりプレイしていると武器の性能差で全滅してしまう可能性もありますので注意(そのため最初はノーマル推奨)。

 開始条件は定住と放浪があります。定住はいくつかの住まいがありますが所持資源が少なく、放浪は住まいはありませんが所持資源が多いという違いがあります。住まいをはじめとする施設は壊して作り直すことも可能なのでどちらでもいいと思います(壊した際に資源はいくつか戻ってきます)。場所はどこでもあまり変わらないとは思います(平地が多いほうが密集して村を作りやすいかも。地形に関しては整地ができないため起伏が激しい場所には施設を建てれないなどの弊害があります)。

最初にすること

 チュートリアルをこなしていれば最初に何をすべきかはわかるかと思いますが、基本的なこととして、

  • 飲食(釣り、自然に生えている果物)の確保
  • 石、棒、火打石の確保

を「作業領域を設定」で行います。

 釣りは川や湖などで獲ることができますが無限ではなく一定数獲ってしまうと回復まで時間を要します。とはいえ最初はそこまで村人もいないので1か所を3つのゾーンにまたがるように設定しておきましょう。果物はなるべく近くで複数反応する場所にします。遠くにすると動物に襲われることもありますので注意が必要です。石、棒、火打石も同様に設定しますが、石と火打石は採集道具が作成できるようになるまで大きな塊からは採取できず、小さなもの(選択してツルハシではなく手のマークが表示される)からしか採集できません。

 この設定が終わったら製作所を作っておきます。石器と木の槍、木の銛を作らせるためです。木材と石材の保管所も2つずつ作っておくといいでしょう。その流れで皮乾燥機を3つ作っておきます(これで知識ポイント+1)。貯蔵テントは皮が必要になってきますが材料が揃ったら建てれるように場所の指定だけをしておくといいかもしれません。

 このゲームでは技術ツリーを解除していくために「知識ポイント」が必要になってきます。この知識ポイントは一定数建設したり、資源を採集、狩猟したりすることで得ることができます(冬を越すことで毎回+1ポイント入手)。これらは文字キーの8を押すことで確認することができます。この一覧を見ながら行えることを探していけばポイントを手早くためることができるでしょう(ただし狩猟はある程度の人数と武器がなければ危険なので注意)。

 技術のアンロックの順番ですが、正直自由でいいと思っています。私は食品乾燥(冬に向けての対処のため)が1番で後は自由にしています。ただし、関連付けがありそうなもの(例えばイヌの家畜化とイヌの訓練)は一気にとるようにしています(ノーマル難易度の場合)。例えばイヌの家畜化と訓練を同時に取ればイヌが狩りの手伝いをしてくれます(家畜化だけだとただ居るだけになります)。旧石器時代であれば「食品乾燥→スリング→骨の道具&複合道具→イヌの家畜化&訓練→なめし→埋葬」という順番かな。イヌの家畜化を取るとおそらく自動的にイヌが数匹居つきます。そのあとは狼を手なずける(選択してロープのアイコンをクリック)ことでイヌを増やすことができます。

 気をつけなければならないのが資源の上限です。あまり増やしすぎると場所が足りなくなりますが、初期値だと少ない場合がありますのでF4キーを押して食料(肉と魚)、棒、丸太、火打石、石などは少し上げておくといいかもしれません。また序盤では木々に成る果物の木々は切り倒さないようにしましょう(栽培できるようなるまでは貴重な食材を提供してくれるものです)。

 テントを建てなけば移住者はやってこないので人数の調整はそこで行います(ただし子供は生まれることがあるので完全な調整にはなりません)。1年程度様子を見て食料が一定数を保てるようであればテントを作り少しずつ人を増やしていきましょう(すぐに移住者がくるわけではありません)。建物や施設を建設することで名声が溜まっていきます。名声が溜まると数値によって商人がやってくるようになります。

 商人とはいってもお金があるわけではありませんので物々交換となります。基本的にはその時代に沿ったものが在庫としてあるようです。また場合により「技術」も提供してくれる場合があります。ただしかなり高い価値となっていますので物々交換する際は村の在庫と相談しましょう。物々交換には手数料が発生し、低、中、高の3段階があるようです。高の場合、基本価値が100であれば1.5倍の価値になってしまいます(合計に対して1.5倍)。よほどのことがない限りは「高」での物々交換はやめておいたほうがいいかもしれません。なお時代が進むとものの価値は変化します(石は最初は価値1ですが鉄器時代になると価値3になります。これは石壁に使用するようになるからではないかと思います)。

 難易度ノーマルの場合、自分で時代を進めなければ他の村からの侵入者も怖くありません。そのため、最初は焦って先に進めずゆっくりと1つの時代で村を成長させていくほうがいいと思います。動物に関しては時代が進むと自動的に絶滅してしまうため知識ポイントを得るまでに後1ポイントなどがあるともったいないので注意しましょう(逆に時代が進まないと出てこない動物もいます)。

技術

 銅器時代になると比較的侵入者からの攻撃が増えていくるようになります。しっかりと村の人数を増やしておかないと侵入者をせん滅することができないので注意が必要です。しっかりと村を守るためには柵と門が必要になってきます。私は柵が作れるようになったあたりで少しずつ村の整理(適当に設置していたテントや保存場所などを区分けしたりなど)をしていますが、好きなようにしましょう。

 知識ポイントの取得ですが、中石器時代は「陶器→ソリ→弓術→骨の研磨&石の研磨→穀物の加工→豆の加工→信仰」の順番かな。ここから7知識ポイントが必要になってきます。そうそう時代を進めるために全ての知識を取得する必要はありません。各時代の基本となる知識(中石器時代なら陶器、新石器時代なら穀物の栽培)が取れる状態になっていれば時代を進めることができます。中石器時代「陶器→穀物の加工→豆の加工」と取れば、穀物の栽培が取れるということです。

 新石器時代は「穀物の栽培(15知識ポイント)→豆の栽培→アマの栽培」まで可能ならば一気にとりたいところ(29知識ポイント必要)。次に「地下採掘→要塞」で守りを固めつつ、藁やアマを溜めていきましょう。藁がある程度溜まったら「屋根ふき→井戸」と取得し、小屋や貯蔵小屋、食料貯蔵庫を建設していきましょう。アマが溜まったら「機織り」を取得。さらに藁が溜まったら「ヤギの家畜化」を取得し、厩舎を2~3建設していきます。厩舎ができたら「ヒツジ→ブタ」と取得します(動物の上限を変更しておきましょう)。支柱と巨石信仰は最後でOKです(支柱で橋が作れるようになりますが、普通に泳いで渡るので急ぐ必要はありません)。

 金属時代に入ると侵入者が結構多くなる印象。移行前に警告メッセージが出るようになっているので人口や装備、防衛をしっかりと見直しておきましょう。

 銅器時代は「銅の精錬(20知識ポイント)」が基本条件。ここから10知識ポイントが必要になります。次に搬入を楽にするために「ロバの家畜化→車輪」を取るといいかも。「果樹の栽培→ライ麦の栽培」まで一気に取れれば吉。無理なら1つずつでもOK。果樹の栽培で野生にしかなかった果樹が得られるようになり食糧がかなり安定供給されるようになります。「ウシの家畜化」は最後でもいいかな。ここで石を溜めておくと次の時代で楽ができます。

 青銅器時代は「青銅の精錬(20知識ポイント)」が基本条件。この時代は防衛&攻撃を主とした技術が増えています。人口と装備、防衛(柵や門)がしっかりしていれば急いで技術をアンロックする必要はありません。「ウマの家畜化→耕起」の順番。一気にとる必要はありませんが耕起をアンロックすると畑を「牛+鋤」で耕せるようになるのでおそらく仕事量が減ると思います。「石材」をアンロックすると柵から(石)壁にできるようになります。次は「剣の制作&複合弓」かな。これは弓を得るためです。そして「盾の制作&鎧」を取れば侵入者からの対処もかなり楽になるかと。最後に「醸造、網漁、石の彫刻」を順不同で。醸造は醸造所をたくさん作らないとあまり意味がないかも。網漁はいるの?というのが正直なところです。魚自体がそこまで重要視されていない(動物の家畜化&狩猟で肉、果樹で食べるものに困らないので)。

 最後の鉄器時代は「鉄の精錬(25知識ポイント)」が基本条件。最後は12知識ポイントが必要になります。鉄を集めるのに時間がかかるので「製鋼」は後から取ればOKです。2番目は「深層採掘」を覚えるといいでしょう。これで鉄を深くまで採掘できるようになります(鉄鉱山に設置)。次に「石の台→水車→パン焼き」の順番で食糧庫をアップグレードし、水車で小麦粉を増やしてパンを作る流れ。鉄が溜まったころに「製鋼」を取り、流れで「強化された要塞、強化された盾&鎖」、最後に「複雑な巨石信仰」で終わり。

植物の栽培と動物の家畜化

 植物の栽培と動物の家畜化が解放されると生活が少し楽になります。植物は麦と豆、アマが石器時代に解放され、ライムギと果樹が金属時代に解放されます。麦は多少の違いがありますが、豆には違いがないようなので好きなものを植えればいいかと。アマは布が作れるようになるので服が作れるようになります。動物は肉や骨、ミルク、毛、労働力を提供してくれます。果樹は麦とは収穫時期が違うものもあるので作業不可を分散できるのでいくつかは飢えておきましょう。

  • ムギ関係(植付:春、収穫:秋)
    • オオムギ:50%の確率でを追加生産
    • ライムギ:耐病性15%、15%の確率で穀物を追加生産
    • ヒトツブコムギ:耐病性25%
    • エンマーコムギ:25%の確率で穀物を追加生産
  • 豆関係(植付:冬、収穫:夏)
  • 果樹
    • ナシ、サクランボ、ナナカマド(収穫:夏)
    • クリ(収穫:秋)
  • アマ(植付:春、収穫:秋)

 ベリー(食糧)やモミ、オークはタンニンが収穫できますが、栽培はできませんので自然から取得するようになります。

  • イヌ:人口に応じて自然と居つきますが、オオカミを飼いならすことでイヌ化できます。戦力。肉。
  • ヤギ:ミルク、肉、皮、骨
  • ヒツジ:羊毛、肉、皮、骨
  • ブタ:肉、皮、骨
  • ウシ:ミルク、肉、皮、骨、鋤を引かせるための動力
  • ロバ:肉、皮、骨、荷車を引かせるための動力
  • ウマ:肉、皮、骨、荷車、鋤を引かせるための動力

 イヌ以外は基本的に野生のものをとらえて家畜化する必要があります(技術解放後。家畜化できるのは若いものだけ)。ヤギはウシの下位互換のため、ウシが解放されたら買う必要はないかもしれません。ブタは繁殖力が高いというわけでもなさそうなので実質いらない(肉専用と思えばいてもいいかも?)。 ロバもウマの下位互換のためウマを得られるまでのつなぎと考えてもいいかもしれません。家畜は餌が必要で冬には厩舎へ入れなければならなかったりするので多くいればいいわけではありません。得られる藁などのことも考慮しつつ上限を決めておきましょう。

マイルストーン

 シナリオをアンロックするためのマイルストーンはシナリオごとに内容が違います。例えば「大陸の夜明け」では以下の10項目。

  • 狩猟と収集:3つの生肉と3つの果実を所持
  • サバイバル:2年間生き残る
  • ささやかな始まり:中石器時代に突入
  • 拡張:人口が20人の到達
  • 農家:新石器時代で全ての「作物の栽培」技術を解除
  • 家畜化:10匹のヒツジと10匹のヤギを飼育
  • 誇大妄想:ストーンサークルを建設
  • 合金:青銅を1つ入手
  • 鋼鉄の秘密:鋼鉄20個生成
  • 鉄の村:人口150人、ケルンを建設

  取得は自動で行われます。順不同です。ゆっくりとプレイしていればぼちぼちとアンロックされていきますのであまり気にしなくてもいいかも? 各シナリオでマイルストーンは得られるのでシナリオが解放されたらそちらをプレイして簡単なものをアンロックすれば10マイルストーンはすぐかも?

最後に

 ノーマルモードであれば、人口過多にならないようにし、ゆっくり成長させていけばそこまで詰まることはないと思います。複数のセーブポイントを持っていくとやり直しも可能になりますので有効活用しましょう。侵入者はそこまでやってくる感じはしませんが、しっかりと柵と門を作っておきましょう。基本的に門から侵入しようとするみたいですし、警報を鳴らせば自動的に侵入者がやってくるであろう門に村人は集まります。また侵入者が持っていた武器などは倒した後に入手できるので、しっかりと対処できるようになっていれば実はおいしかったり?

 木々は伐採すると時間をおいて復活します。おそらく果樹も復活するとは思いますが、苗から育つ感じなので実りを採取できない歳がでてきますのでなるべく伐採しない方向でいくほうがいいでしょう(果樹が栽培できるようになれば別)。

 現代、未来の都市建設ゲームとは違いできることが少なかったり、住まいや倉庫のデザインが少ないなど物足りない部分があるかもしれませんが、石器時代なのでそれを理解したうえで購入の検討をしましょう。