VALHEIM

 ヴァイキング文化をテーマにしたオープンワールドサバイバルクラフトゲーム「VALHEIM」。まだアーリーアクセスが始まってからすでに1年以上経過しているのでプレイしたことがある方も多いでしょう。私は最近になりようやくプレイし始めましたが、いやぁ、面白い。面白すぎる! もちろん、もちろん、この手のゲームが好きだからということもあります。物語はSteamのストアページに記載されているので割愛しますが、収集、建設、探索、農業、畜産、釣り、ボス討伐などなどなどやることがアーリーアクセスの割には盛りだくさん。

 降り立った地点から冒険は始まります。何も持ってない状態なので落ちている枝や石を拾って最初の道具を作り、そこから少しずつ拠点を大きくしていきます。サバイバルではあるものの飢餓の概念はありません。そのため食事を摂らなくても死ぬことはありませんが、体力とスタミナは最低値となります。食事はその体力とスタミナを一時的(食べるものにより時間が変化)にアップさせるものになります。最初はベリーかキノコ程度しか入手できないと思いますが、鹿や猪といった動物も狩ることで肉を得ることができます(猪は突進してくるので倒しやすいですが、鹿は逃げるので後から作れるようになる弓が必須になります)。

 あっ、そうそうチュートリアルを有効にしていればカラスが色々と教えてくれます(上SS)。

 このゲームは新しいアイテムを入手した時にクラフトできるレシピが開放されるシステムになっています。最初に枝(木材)を拾うと棍棒のレシピが開放され、TABで開けるメニュー(インベントリ)からクラフトすることができます(棍棒ですら木材が4本もいりますが)。インベントリで作成できるものは松明、棍棒、石斧、ハンマー程度でそれ以上のものを作ろうと思ったら「作業台」が必要となってきます。ハンマーを装備し、右クリックすることでその時点でクラフトできるメニューが開きます。その中から作業台を選択し配置します。この時点でクラフトできるものが一気に増えます。

 作業台はその範囲内でクラフトできるもの(ハンマーを持って右クリックして表示されるもの)、作業台を開かないとクラフトできないものがあります。開いてクラフトするもものはある屋根があり、多少壁で囲まれている必要があります。ツール群は壊れて耐久度があり壊れていきます。修理自体は作業台で素材なしできます。

 まずは家を作り、外敵から身を守るための拠点を作り始めます。家の建築は結構しっかりしていて、小屋程度であれば柱などをあまり考えずに作ることもできますが、大きな家になると柱などをしっかりと考慮しないと簡単に崩壊してしまいます。地面に直接床を設置することができますが、これは特に問題はないみたい(上SSはまさにそんな感じ)。また、拠点内には焚き火が必要ですが、煙が出ていますのでそれを逃がすための煙突のようなものも必要になってきます(充満すると煙に燻されて死んじゃいます)。屋根のある拠点内にたき火とベッドがあり、夜であればベッドで寝ることができます(翌朝まで時間が経過)。また、ベッドがリスポーン地点になります(ベッドを分解したり、壊されたりするとリスポーン地点は最初に運ばれてきたスタート地点になります。そのため、最初はあまりスタート地点から離れすぎないほうがいいかもしれません)。

 拠点は少し高いところに作るといいと思います。霧が発生すると低い地点にモヤが発生するようなので見にくくなります。また海からは少し離れたほうがいいかもしれません。また、屋根がある場所の木製建材は傷みませんが、ない場所は劣化していきます。劣化=耐久力減少なのでモンスターに攻撃された場合に壊れる可能性が出てきます(屋根のように影響を受けない木製建材もあり、傷む建材の上に屋根を付ければその下にある建材は傷まなくなります。また、トロルなどに襲われたら木製であれ石製であれ壊れる可能性はかなり高いので100%ではありません)。

 拠点を作るには大量の木材が必要になってきます。伐採をしているとその音を聞きつけモンスターがやってくるようになります。最初の地点では上SSのグレイリングという木のモンスターです。ちょこまかと逃げるやつなので無理して追いかけるよりはガードをした上で攻撃をしたほうがいいかもしれません。なおグレイリングでガードの練習はしておいたほうがいいと思います。先のバイオームではガードが必須になってきます。

 モンスターはそれぞれ攻撃パターンがあるのでそれを理解してうえで効率よくダメージを与えていかないとスタミナ切れ(特に序盤では)を起こすので気を付けましょう。ドロップアイテムである「樹脂」は明かりの素材になったりしますのでしっかりと集めておきましょう。伐採中に襲われスタミナが少ない場合は離れてスタミナを回復しましょうね。

 最初はこのぐらいの拠点でいいと思います。「木の床2×2」で8マス分(2×4マス)+焚き火(1マス)の大きさですが、作業台とベッドが置けるほどのサイズになっています。このぐらいの大きさなので内部には柱がありませんが、大きくなればそれなりに支柱が必要になってきますので注意しましょう。そうそうベッドをクリックして必ずリスポーン場所にすることを忘れずに(高床にしていますが地面に直に設置しても構いません。たき火は地面の上か石材の上でないといけませんので、その部分だけは木の床は配置できないことに注意)。

 探索をしていると上SSのような家屋が見つかることがあります。ボロボロですが修理して使うこともできますが、外に作業台を作って分解(一部を除き、ほとんどのものが分解し素材を取り戻すことができます)することで素材を得ることも可能です(たまに中に収納箱があります。またハチの巣があることもあります。破壊することで女王バチを入手でき、養蜂ができるようになり、蜂蜜を得ることができるようになります。序盤からでも見つけられるので廃墟は要チェックです)。

 ハチの巣を壊すのは実は結構面倒なので一番簡単なのは近くに作業台を作成し、その廃墟を分解することです。廃墟の柱になるような建材から分解すると自重で勝手に崩れます。崩れれば女王バチがドロップアイテムとして地上に落ちてくるのでそれを確保すればOK。ハチの巣は結構簡単に作成できるので見つけたら速攻で設置しておきましょう。ただ、周囲があるていど開放されていないと蜂蜜を作ってくれないので注意してください(ハチの巣を見ると状況がわかります。幸せならOK。最大4つまで蜂蜜が溜まります)。ゆくゆく役立つ食材になるのでハチの巣を見つけたらどんどん設置し、蜂蜜をため込んでいきましょう)。

 素材をため込むための収納箱は最初の拠点であれば外にあっても構いません(屋根がある場所のほうがいいでしょうけど)。もしくは木の床1×1を壁際に配置してその上に収納箱を置くことも可能です。これで食糧(ベリー、キノコ、猪の肉)や拠点を大きくするための木材を溜めこんでいきます。

 拠点が住みやすくなったら、個人的には弓をクラフトすることをお勧めします。弓は鹿を仕留めるのに非常に役立つ攻撃方法の1つです。鹿は比較的留まっていることが多いので狙いやすくもあります(矢は当分一番簡単に作れるものでOK)。ここで慣れておくことで先のバイオームでも役立つと思います。また防具も忘れずに作っておきましょう。木の盾も作りブロックに役立つようにしておくのも重要。

 猪や鹿の肉は最初のボス戦で必要になると思います(ある程度の体力とスタミナを得るために)。最初のボスはさすがにそこまで強くはありませんが、ブロックは必須になりますし、攻撃に慣れておく必要もあります(弓で倒すことも可能かもしれませんが、ヒット&アウェイに慣れておくためにも近接でやってみましょう)。

 どんどん先のバイオームに進むことも可能ですが、まったりプレイすることもできます。自分のペースで拠点を充実させたりして、最初のボスを討伐してもいいでしょう。とは言え、最初のボスを倒し岩や銅鉱石が入手できるようになってからが本当の探索の始まりだともいえるでしょう(最初のボスを倒して銅を入手したらようやく農業ができるようになります。畜産は最初から可能)。

 次のバイオームは黒の森ですが、ここから敵がぐんと強くなります。灰色ドワーフ(3種)、スケルトン、トロルなどが登場し、トロルが最初の強敵になることは間違いありません。私は下手なので弓以外でトロルを倒すことができません(森というだけあって、戦いにくい地形のため回避も難しいので弓が一番楽)。トロルの皮は装備になるので倒すのに慣れてきたら★付ではないものを中心に倒していくといいでしょう。

 黒の森には銅鉱石、ニンジン(の種)、ブルーベリーなど新しいものが入手できるようになります。銅鉱石を見つけたら周囲を矢来で囲んで掘るといいかもしれません(トロルには有効ではありませんので注意)。また敵のスポーン地点もあるので余裕があれば壊すといいかもしれませんが、それなりに頑丈で敵も湧くので注意。また商人はこの黒の森にいます。ただ最初の島に必ずいるわけではありません(私のワールドSeed値は隣の島でした)。持ち運びできる容量を増やすためのアイテムと釣り竿はこの商人から入手となるのでしっかりと探索しましょう(ある程度近くまでいくとマップ上にアイコンが表示されます)。

 このゲームは島が多数ある世界になっています。なのでいずれは船を作り最初の島を離れる時がくるでしょう。とは言え、黒の森にあるダンジョンで入手できるあるものでポータルをクラフトできるようになれば、ワープが可能になりますので最初の拠点に物をため込むのは悪いことではないと思います。ただ、鉱石と金属(武器や道具、防具になっていないもの)はポータルで運べないため注意が必要です。

 まだアーリーアクセスのため、まだまだ要素が追加されると思いますが、現状でも十分遊べるようになっていますので、この手のジャンルに興味があればぜひプレイしてみてほしいです(それなりのマシンスペックが要求されるのでシステム要件をチェックしてくださいね)。また、マルチ(最大10人)でも遊べるようになっていますので興味があればフレンドと一緒にプレイするのもいいかもしれませんね。

 なお、上記SSのほとんどは英語になっていますが標準で日本語に対応しています。