ゲーム制作中(GM:S2)

 Twitterを見ている方はご存じでしょうが、6月の終わり辺りからGameMaker Studio 2(以下GM:S2)を使ってゲーム制作を行っています。実はゲームを作ることが人生初だったりもします。作りたい!という気持ちはずっとあり、RPGツクールなんかも購入したりしています( ´艸`)。

 開発意欲が湧いたのは日本語化の関係で相談を受けたこと。その過程でGML(GameMaker Language)を触っているうちに沸々と。さらにはPCOTというツールが出て私がやっているような日本語化は時間もかかるし、翻訳も下手なのでもう日本語化自体を抑えめにしてもいいのかもと思い始め、GM:S2でゲーム制作に踏み切りました(日本語化自体は今やっているものもあるので、それらは続けますしまた再燃するかもなので今は休止という感じ)。

 最初から込み入ったものは当然できないので一作目はインベーダーのオマージュである「NyanVader」を制作。イラストも音楽もまったく無理なので素材は基本無料で使用できるものをチョイス(itch.ioでほぼ揃えています)。GM:S2の使い方はもちろん、GMLすらわからないのにチュートリアルもすっ飛ばして、Amazonで見つけた本1冊「無料ではじめる2Dゲーム開発 GameMaker:Studio入門」を購入しそれを読みながら開発開始。

 ただこの本で書かれているのはGM:S1での内容。当然GM:S2とはUIも違うためかなり悩みながらのスタート。ちなみにGM:S2ではドラッグ&ドロップ(DnD)でのゲーム開発にも対応しています。分かりやすいのかどうかは不明(最初は性能確認のためにもDnDでやっていましたが最終的にはGMLに変更しました)。調べてみるとDnDでは細かい部分が制御しにくいらしいです。またプログラミングをしたことがある人は恐らくGMLでやったほうがかえってわかりやすいかも。

 ゲームを作るにあたりシステムが確立されているものをベースに制作しようというのは最初からありました。これは仕様を考える時間を減らし制作時間に時間をかけるためというのもあります。インベーダーは1画面で敵と味方、間にブロックがあるというシンプルな配置。ギャラクシャンのように敵が上から降ってくることもありません(その代わりインベーダーは全体がだんだん下に下がってきます)。もちろん、その全てが実装できるわけではありませんので出来る範囲で。

 GM:S2のいいところは全てを一から作る必要はないということ(イラストや音楽などの素材は別にして)。Roomと呼ばれる場所にObjectと呼ばれるものを配置し、そのObjectにGML(もしくはDnD)で役割を与えることで簡単なアクションゲームが作れます。素材さえあればObjectのアニメーションでさえ簡単に実装できます。逆に言えば少し物足りない部分もあるかもしれません。またマルチ言語にも少し弱い感じ(もちろん、私がまだGM:S2に不慣れなこともあり、対処法があるかもですが)。

 NyanVaderはチュートリアルを無視して作り始めましたが、公式のチュートリアルがありますし、デモ(サンプルデータ)もあります。英語ベースですが、サイトであれば翻訳にかけれますし、Youtubeでも自動翻訳が可能です。一般的な動きなどはそれで勉強できると思います。そのほかにも多くはありませんが、日本語で説明をして下さっている方もいらっしゃいます(上記リンク参照)。プログラミングにしろ、ゲーム制作にしろ、覚え方は人それぞれですが公式のチュートリアルは確認しておいたほうがいいかもしれません(無視してやり始めた人には言われたくないでしょうが)。

 現在はプラットフォーマーゲーム(サイドビューのアクションゲーム)を制作しています。GM:S2では重力や物理演算があり、それらを使うこともできますし、使わずに自分で実装することも可能です。もちろん、その分ハードルは高くなるかもしれません。逆に言えば自由なことができるということでもあります。一概にどちらがいいというのはありませんので自身で触って確認してみましょう。

 一歩前進し、二歩後退ということはしばしばです。まだ関数も全て理解しているわけではないためなんですけどね。この辺りは簡単なものでもいいので違うジャンルのゲームを数多く作ることで覚えていくとは思います。この辺りは日本語化と一緒だと思います。試行錯誤から新しい発見を見つけ、それが知識になると。

 完成はいつになるかは不明ですが、せっかく制作するのだから納得いくものを作りたいものです。いずれはRPGやビルド系も作っていきたいですね。もちろん、RPGは成長システムや戦闘システムなど一から作る必要がありますので大変さは今の2倍、3倍、いや100倍かもしれませんが。

 最後に。GM:S2はフリー版があり、これはYOYOGAMESのアカウントを作るだけで使用可能になります。時間無制限で使用はできますが、実行可能ファイルは作成できませんのでプログラムを実行する場合は常にGM:S2が必要になります。もし実行可能ファイルを配布したい場合にはライセンスを購入する必要があります(DESKTOP、MOBILE、WEBがそれぞれ$99です。PCでのみの配布を考えているならDESKTOPを購入すればOK。)。勉強を始めてみたい!という方はまずフリー版を導入し、チュートリアルから始めるのもいいかもしれません。

2021/8/17更新

 販売方式について、先日変更になりサブスクリプション形式になりました。Free(無料)、Indie(1010円/月)とEnterprise(8250円/月)の3種になりました。Freeは上記の通り、実行ファイルが作成できませんが、全ての機能が使用可能です。実行ファイルを作るために1か月だけサブスクを有効にするという方法もあるかもしれません。