Might is Right
ストラテジーをメインとしたある主人公の冒険譚。ゴッドスピードという領地を治めていた父の仇と領地を取り戻すため子である主人公が仇であるバルビッシュ王に立ち向かうというストーリー。
ゲームはターン制になっており、フィールドを移動しながら固定配置された敵(これはバルビッシュ王の手先と単なる盗賊など様々)を倒しつつ、各所にある宝箱から様々なアイテムを入手し、各地に点在する集落を奪還していきます。集落は当然敵が配置されているため、戦闘に勝つ必要があります。戦闘に勝てばその集落は主人公の管理下に置かれますが、バルビッシュ王が派遣する英雄分隊により奪還されることもあります。そのため、集落には守備隊を配置し、それらに守らせる必要があります。このようにして集落を取り戻しつつ、各所で発生するミニクエストをクリアし、アイテムを集め、最終的にバルビッシュ王がいる場所へ向かい勝利することがゲームの目的となります。
ゲーム開始
まずはプロフィールの作成から行います。左下に表示されている「ゲーム:」の右に表示されているのが現在選択しているプロフィールですが、最初は何も選択されていませんので、新たに作成しておきましょう。これにより複数のキャラを使うことが可能になります。それが終わったら「プレイ」ボタンをクリックします。
チュートリアルが表示されますので、それに従って分隊の英雄であるクラスを選択します。男女合わせて6人から選択することになりますが、例えば、伯爵を選択した場合、男性だとサポーター&タンカーとなりますが、女性だとサポーターメインとなり、特性(クラスの説明の下にあるアイコン。マウスカーソルを合わせると説明が表示されます)も違いますので自分のプレイスタイルに合わせてクラスを選んでください。
次に1人だけ最初から連れていけます。狙撃手(アーチャー)、剣士(衛兵)、メイジ(ウィッチ)から選択しましょう。自身のキャラがサポーターならタンカーやディーラーが必要になります(サポーターは基本的に攻撃できません。カッコ内は女性を選択した場合のクラス表示)。
それが終わったらボーナスを選択します。左下に難易度が表示されますが、最低40%から最高160%までの範囲があります。また取得したボーナスにより他のボーナスが選択できなくなる場合もあります。例えば「利口な学習者」を選択した状態では「狼に育てられた」は選択できません。なお、ここで「ジオマンサー」を選択すると3人目のキャラを最初から連れていくことができます。ジオマンサーは精霊を召喚して戦わせることができるクラスです。分隊に入れられる人数は自身を含め最初は2人となってますが、この制限を無視して入れられるのでプレイが難しいと思えばジオマンサーを入れるのも一つの手となります。
フィールド
フィールドでの移動は四角いマスが出ている場所であればどこでも移動することができます。上SSは砂漠にいるため分かりにくいですが、マスは緑色で表示されます。黄色で表示されるマスには宝箱やアイテムがあったりするので必ずチェックをしておくといいでしょう。赤いマスは敵との戦闘になる場所となります。なお移動距離はアイテムや恩恵で一時的に延ばすこともできます。
敵の上に表示されているアイコンは敵と分隊のレベル差などから色分けされており、緑であればほぼ勝て、黄色は少し注意、赤は勝つことが厳しい敵ということがわかるようになっています(灰色もあり、これは余裕を示します)。また敵にマウスカーソルを合わせ、右クリックを押すとサークル型メニューが表示され「調査」を選択すれば敵分隊の構成やレベルを知ることができます。攻撃する前に構成を確認し、味方分隊の構成をどのようにするか検討してから攻撃をしかけましょう。
力の広場と呼ばれる像や井戸、キャンプファイアもあり、これに触れることで一定期間様々な恩恵を受けることができます。見掛けたら是非恩恵を得ておきましょう。また、少し先の話になりますが、フィールド上にはポータルストーンと呼ばれる場所があります。3色あり1対1で結びついています。とは言え、その前には強敵が配置されていますので開放するにはレベル上げが必須になります。
ターンの終了は戦闘をする、ポータルストーンを使うことで移動できなくなるので、その時点で画面右下にある昼夜のアイコンをクリックしてターンを終了する必要があります。なお、この時に自動的に保存されます。逆に言えば、ターンを終了しなければ保存されていないということになります。自分のターンが終了すると敵英雄の移動などが行われ、集落を支配している場合、攻撃されることもあります。
戦闘
戦闘は左側が攻撃側、右が防御側となります(自身が管理している集落を攻撃された場合、守備隊が右側に表示されますので注意してください)。前衛、後衛とあり、後衛に近接職がいる場合、攻撃ができませんので注意してください。クラスはアタッカー、バッファー、ヒーラー、サモナーなどに分類され、バッファーやヒーラー、サモナーは敵を攻撃することができません(サモナーは精霊を召喚することで間接的に攻撃することが可能ですが、戦闘時に召喚する場所が必要となりますので注意しましょう(枠がなければ召喚できませんので、枠が全て埋まっている分隊だとサモナーは役立たないということです)。
また近接アタッカーは前衛に敵がいる限り後衛を攻撃できません。敵にサモナーがいる場合、精霊を倒せないといつまでたってもサモナーを倒せずじり貧になってしまいます。そのため、遠距離職である狙撃手(アーチャー)はほぼ必須になります。上SSではその役割をロビンが担っています。アタッカーにはメイジ(ウィッチ)もいます。唯一全員に攻撃ができるクラスとなっていますが、HPも低く単体攻撃とは違い若干攻撃力が落ちます(HPが低いと後衛にいても敵に遠距離アタッカーがいれば即死の可能性もあります)。
回復役も後半になれば必須になってきます。上SSは主人公として選択した伯爵夫人がそれを担っています。攻撃ができないため、剣士とロビンを連れています。このようにしてバランスの取れた組合せ、また固定されている敵に対してはその編成に合わせたクラス選択が求められる場合もあります。そのため、集落を取り戻し、複数のクラスを用意できるようにすることも必要になってきます。
NPCと傭兵
このゲームには様々なNPCが登場します。一番最初に登場するのはゴッドスピードの手前で登場するトビアスです。このNPCの孫娘が上SSのエイスリン。トビアスは一緒に行けないからエイスリンを同行させるのですが、このNPCは戦闘員ではなくお世話係のようなものです。ことあるごとに登場してはいろいろ言ってくれるNPCです。
そして、分隊に加わるNPCもいます。最初に登場するのはジーン・デ・ブラバンソヌ卿でしょう。次にロビン、その後トムかな。彼(彼女)らはユニーク・クラスとなっており、傭兵とはタレント・ツリーが微妙に違います。同行する分隊にユニーク・クラスを使うか傭兵を使うかは好みで構いません。
傭兵は集落により雇用できるクラスが異なります。上SSはゴッドスピードで雇用できるクラスとなります。キャラ肖像画の左上の数字はその時点で雇用できる人数となっていますが、日にちが経てばまた雇用できるようになります(ユニーク・クラスは基本0コインで雇用できます)。またジーン卿のように2枠を使うキャラもいます(当然、6枠から2枠を使いますので戦闘で使用できるキャラが減るので注意。その分強くはありますが、手数が減ることは否めません)。
守備隊には「総督」というキャラがおり、これは固定クラスとなり、遠征軍に入れることはできません(同じように主人公は守備隊に移動できません)。つまり。それ以外の5枠をバランスよく埋めることが必要になります。傭兵は分隊(遠征軍)の枠に余裕があれば入れることができます。最初は枠が開放されていませんが、主人公のレベルが上がれば開放されていきます(守備隊は常に6枠が開放されています)。
守備隊のクラスは何もしなければレベルが上がることはありません。レベルを上げるためには遠征軍に入れる、敵英雄に攻撃され勝利する、ユニット訓練の三択となります。遠征軍に入れれば経済的ではありますが、固定の敵は復活しませんので敵が管理する集落から派遣される敵英雄を倒していく必要があります(もしくは集落を一度取り戻し、その後、敵に攻め入らせて敢えて全滅させ、その集落へ攻撃し勝利するという方法。勝利した後、守備隊を復活させなければ無人となりますので敵英雄が取り戻すかと思います。そこにまた攻め入りといった感じにやるといいかもしれません。ただし、集落を最低1つは持っていないと主人公分隊が全滅した段階でゲームオーバーとなります)。敵英雄に攻撃され勝利するのは育ててないと厳しいのであまり現実的ではありません。ユニット訓練は「地獄の沙汰も金次第」という奴でコインでレベルアップさせる方法です。ただし主人公のレベルにより上限があり、レベルが上がればかなりコインが必要になってきます。レベルが高い敵英雄を倒せばお金をそこそこ稼げるようになるので後半は訓練のほうが速いかもしれません。
タレント
タレントは英雄、総督、クラスにより異なります。英雄は最初に選択できる6種分のタレントツリーがあります。英雄は英雄級という扱いになっており、同名のスキルより少し強いものとなっています。また分隊全員に影響を及ぼすスキルもあることが特徴的です。総督も特有のタレントツリーとなっています。
タレントの取り方については、個人的にですが、あれこれ取得するよりも特化したほうがいい気がします。1レベルにつき1ポイントしかタレントポイントが取得できないため全タレントを取得するためには相当のレベルが必要になります。実際にはその前にゲームを終えられると思いますので、攻撃特化、回復特化などにしたほうがいいかと。特に傭兵は変更がきくので色々試してみるのがいいと思います。ユニーク・クラスや主人公は「忘却の書」というスキル・リセットするアイテムもありますのでそこまで気にしないようにしましょう。
アイテム
このゲームにはかなり多くのアイテムがあります。一部は集落で購入することもできますし、宝箱から入手、ターンを終えた翌日にランダムで入手することもあります。傭兵などの死についても簡単に購入できる「マンドレイク・ジュース」で復活することができます(ただし、復活したその日は攻撃力が下がります)。
HP回復、バフ(ほとんどがデバフとセット)、装備などがあります。装備は左下にあるアイコンをクリックした後に表示される分隊画面で使用することができます。クラスにより装備できるものは違います。使用しているクラスにとって最適のものを装備しキャラを強化することも大切です。
バフ系アイテムは基本1チャージが与えられ、特定の条件下でそのチャージが消失します。例えば、チェダーは「攻撃力+5%、攻撃力+10、イニシアチブ-10%」が与えられます。この効果は戦闘終了時(もしくは死亡時)に消失するということです。このチャージについてはスキルについても同様の事が言えます。上手に使うことで戦闘を優位に進められますので、どうしても勝てない敵に遭遇した場合はアイテムを吟味して使ってみましょう。
最後に
個人的には物語を含め結構面白かったゲームだと思います。ただただ先に進むだけでなく、奪い返した集落を守り、育て、様々なNPCとの会話をし、親の仇であるバルビッシュ王を求めて右往左往。フィールドも一本道ではなく、あちこちが繋がっています。サブクエストはそこまで難しいものはありませんが、一部は拾うのではなく集落で購入する必要があったりし悩まされることもあります。また集落を支配下に置けばわずかですが収入にもなりますので、積極的に奪い返す必要がありますが、守備隊が育てきれなければ逆に攻められるだけなので注意。
多彩なタレントツリーが好きで、めげない人であれば十分に楽しめると思いますが、煩雑すぎるものが苦手な人に対しては解りにくさが目に付くかもしれません。もし、気になるようであればWLに入れておき、セールの時にでも検討してみてください。