DYSMANTLE

 サバイバル+クラフト+ゾンビRPG「DYSMANTLE」。まだ2020/11にアーリーアクセスとして発売されたばかりのゲームです。世界にある99%以上のオブジェクトは破壊でき素材にすることができることが大きな売りの1つになっています(現時点では3分の1程度しか破壊できません)。サバイバルは単純にゾンビから生き残るという意味で使われているだけで飢えや渇きなどの要素はありません。

 シェルターから抜け出した主人公が目の当たりにしたのはゾンビのような邪悪な生物が徘徊し他の人間が見当たらない世界。バックパックとバール(Crowbar)、それに簡単な服のみでこの邪悪な生物に立ち向かうことになります。バールは最初のものを壊したり生物に攻撃したりするための道具。バックパックは壊したり収穫したりする素材を入れるためのものです。服はアバターとは違い暑さ、寒さから身を守ったり、ステータスに追加ボーナスが付加されていたります(頭用とボディ用の2部位)。

基本

 装備は破壊した素材を利用してクラフトして入手していきます。またそれそれの装備はアップグレードができ、アップグレードすることで性能があがり、壊せるオブジェクトの範囲が広がったり、ゾンビに与えるダメージが大きくなったりします。最初は破壊できるものが少ない感じもしますが、アップグレード、新装備などでどんどん新しいオブジェクトが壊せるようになりますので地道にプレイしていきましょう。

 野菜、魚、肉なども野生のものから入手することができます。野菜に関しては後々栽培もできるようになります(キノコ類は現状自然からのみ)。魚は釣り、肉は鹿を狩って入手します。

 シェルターを出てすぐ目につく「たき火(Camp)」はチェックポイントだと思ってください。そこでキャンプすることで復活ポイントとなり、どこかでゾンビにやられた場合、チェックポイントで復活します(なお、死んだ場所に主人公の亡骸が残り集めた資材を回収することができます。ただし、最後の1つのみとなります。1回死にチェックポイントで復活⇒そのまま死んだ場所に行けば回収できますが、到着する前に死ぬと前の亡骸なくなり、今死んだ場所に亡骸が現れます。前に持っていたものは全て消失してしまうので注意してください)。

 たき火ではクラフト、アップグレード、インベントリの確認および装備変更、睡眠(ただしSleeping Bagが必要)、調理が可能となっています。

 クラフトはレベルアップすることでどんどん開放されていきます。インベントリは服や道具(武器)、スペシャルアイテムの交換、パッシブ効果を得られる装身具の変更が可能です。注意しないといけないのはスペシャルアイテムです。キャンプ以外でもインベントリは確認でき装備の変更は可能ですが、スペシャルアイテムに関してはたき火で交換しないと使用回数が0となります。装身具は一部を除き変更可能です(一部はたき火でのみ変更可能)。

 調理は野菜、肉、魚、香辛料を使うことで料理を作ることができます。最初の1回目のみステイタスを強化することが可能で、2回目からはHPの回復になるようです(ただ持ち歩けるわけではありません)。

 これを書いている時点でのクエストはレベルキャップに到達して50HPもあればクリア可能です。クエスト自体はそこまでありませんが、島から脱出するためのアイテムを入手するために大ボス2体を倒すことが必要です。私は50HPでクリアしているので敵の攻撃をしっかり見極めれば栽培と料理を焦ってする必要はないと思われます(どちらにしろ料理レシピは各地の家などで入手します。栽培できる場所も限られています)。

序盤

 最初の町ではチュートリアルを含めた形となっているためなのか外壁に囲まれた場所にあります(しかも他の場所に比べるとせまい)。行ける範囲を自由に移動してゾンビとの戦い方や壊せるものを壊していき素材を集めていく必要があります。最初の武器ではゾンビを何度も攻撃しないと倒せません。また毒を投げつけてくるゾンゾ、毒を吐くゾンビなど様々なタイプが存在します。

 まずはメインストーリーに沿って移動してもいいのですが、最初はゾンビとの戦い方をしっかりと勉強しておきましょう。たき火で休むことでゾンビは全てリスポーンします(とあることをするとリスポーンを停止することができますが、それは先の話)。またゾンビ自体も素材をドロップしてくれます(ゾンビの種類によりドロップするものはほぼ決まっています)。またゾンビは物音や動くものに反応します。それを利用しておびき出し攻撃する方法もあるでしょう。

 家屋内の一部の建具にはアイテムが含まれたものがあり探索し入手することができます(仮に破壊しても入手は可能)。また、ラジオやボードがあり、情報を得られるものもあります。ラジオから聞こえてくる内容はまだどこかに誰かがいて活動しているような感じもします。少しですがサイドクエストのようなものがあります。「!」が表示されているものですが、英文を読まないとどこを占めているのか分からないものもありますので注意しましょう(その場所で完結するものばかりではありませんので受けるだけ受けておいて後からゆっくりクリアしてもいいでしょう)。

 最初のクエストはバールのアップグレードです。より早くオブジェクトを破壊したりゾンビを倒したりするために必要です。周囲にあるものを片っ端から攻撃して必要なアイテムを収集します。収集が出来たらたき火に戻り「Upgrade Gear」でバール(Crowbar)をアップグレードします(この際、クリックするのではなく長押しとなるので注意)。

 虫メガネの表示がされているオブジェクトはその中にアイテムが含まれているということです。壊せるものであれば壊してもその中身も含めて入手することができます(壊せない場合は「SEARCH」するしかありません)。

 コンロは調理ができます。たき火外でも調理ができるのでそこでレシピと材料さえあれば調理師ステイタス強化もしくはHP回復が行えます。このコロンも武器強化により壊せるようになりますので注意しましょう(壊してもいいし、残しておいて臨時のHP回復場所として利用するのもあり)。

 家から外へでるとゾンビが目の前にいます。左クリックで攻撃、Spaceで回避が行えます(オプションから変更可能)。上手に回避しながら上手に倒しましょう。この時点でメインクエストが発生します。「Escape the Island」というものです。「東にある避難所に行け」という内容です。この時点ではどちらが西か不明です。脱出した家の左に行くとすぐに行き止まりになりますので右に向かいます。すぐ先に次のたき火がみつかりますので必ずアクティブにしておきましょう。またこの近くに新たなクエストがあります。

 クエスト内容はLink Towerの発見とバックパックのアップグレード、自身のレベルアップです。このまま真っすぐ進むと電波塔のようなものが目に入ります。これがLink Towerです。それを稼働させることでマップを使うことができるようになります(ミニマップが左下に表示され、Mでマップを開けます)。またミニマップにはクエストの行先なども表示される設計になっているので活用するといいでしょう。

 しかし、このまま先に進んでしまってもアイテムを入手できなかったりするためバックパックの拡張が必要となります。たき火でアップグレードに何が必要かを確認し収集していきましょう。たき火で休むとその横にある黄色いストレージに収集したアイテムが格納されます。この中のものはアップグレード、クラフトの際に自動的に使用されます。また直接ストレージにアイテムを入れることができます(たき火で休むとゾンビがリスポーンするので場合により使い分けてください)。

 クエストが終わるとLv.2になると思います。これで「Inventor」スキルを自動的に覚えることができます。これで初めてたき火でクラフトができるようになります。最初の作れるのは調理鍋(Cooking Pot)と投げナイフ(Thrwing Knives)です。調理鍋があれば調理がdけいるようになります。投げナイフは遠距離攻撃ができるようなりますが、アップグレードするまでは4回までしかできません。基本的に飛ぶ道具は回数の制限があると思ってください。

 この2つはどちらも非常に重要なので先に進む前に作ってしまいましょう。また装備のアップグレードもしていかないと恐らく最初の中ボスが倒せないと思います。またレベルアップごとにスキルを覚えることができます。これは3つ程度から1つを選択する形となります。その時の状況などにより好きなように選んでいきましょう。

 このようにしてレベルアップ、アップグレード、クラフトを繰り返していき、各所を巡っていくことになります。レベルアップでHPが増えるわけではないため料理や装備などを使い自身を強化する必要があります。各所には不思議なオブジェクトもあることでしょう。それらの謎を解明もしくは抱えつつメインクエストを追いかける形になります(ある程度メインクエストを進めないと開放されないものもあると思いますので出来る範囲で進めていきましょう)。

 島が3分の1しか開放されていないためまだ序盤をプレイしているのだと思っていますが、Link Towerの機能やストーンヘンジのようなものの内部はある程度確認済みです。それでも未実装があるため今後どうなるかは不明なのでここでは敢えて記載はしていません。

最後に

 現在は島の3分の1の開放とLv.25のレベルキャップがあります。メインクエストも当然途中で進行不可能になります。開発は半年程度の開発期間を考えているようですが伸びるのはアーリーアクセスではよくあることですので1年くらいを考えたほうがいいかもしれません。毎月1~2回のアップグレードはしているようですが常に新しい場所などが追加されるわけでもありません。

 また「建設」はまだ実装されていません。建設により何ができるようになるのか不明ですが、島が結構大きく拠点を作るにしても移動を考慮するとあまり意味がないかな?とは思っています。ただ壊してばかりでは確かに面白くありませんので建設は早めに実装してほしいものです。

 ゲームエンジンは10tonsオリジナルでフォントフォーマットが不明なため作成ができないため日本語化は現状無理ですが、英語でも一部のクエストを除けばとりあえずスルーしても大丈夫だと思います。一応、多言語に対応する予定だそうですが、対応するにしてもパブリック版になってからになると思います。

 個人的には非常に面白いゲームだと思っています。もちろんアーリーアクセスで、これからどのように転ぶがわかりませんが、現時点ではお勧めできる1本になっていると思います。