ファルク・ファイアビアードからの手紙

 ソリチュードを後にしてホワイトランへ戻っていた。
 ブラックブラッド略奪団の件は後悔でしかなく、しばらく自宅で養生をしようと思ったからだ。その前に、イソルダから受けていたマンモスの牙を届けなければならない。運よく、彼女が行っていたキャラバンと出会い、彼らから牙を購入していたからだ。
 市場に向かうとイソルダが買い物をしていた。後ろから声をかけマンモスの牙を渡す。
 「ありがとう。これであの老いぼれ猫(カジートのこと)の視線を向けられるはず。私もいつかキャラバンで旅を出来るようになるわ。約束通り、取引のコツを教えてあげるわ。ずる賢い商人に騙されてほしくないからね」
 ああ、商人だけではなく、他の人間にも騙されないようにしないといけないな。イソルダにお礼をいうとホワイトランを後にするため門へ向かう。
 その途中、配達人と出会い手紙を渡される。また遺書なのかと思いつつ手紙を受け取り内容を確認するとソリチュードのファルクからの手紙であった。手紙には先日のウルフスカル洞窟の事件について不穏な情報が入ってきているとあり、用心のため詳細は記載しないのでファルクまで会いに来てほしいということだった。
 どうやら、神様は私を休ませてはくれないらしい。もし、ここで躊躇して最悪の事が起きてしまってからでは遅い。急いでソリチュードへ向かう馬車へ向かい、ブルー・パレスへ着くとすぐにファルクの元へ向かった。ファルクは私の姿を見ると早速話を始めた。
 「ああ、Salaiよ。残念ながら良い話ではない。どうやら召還儀式のポテマが逃げ出していたみたいなんだ。何人か彼女の手先に遭遇したよ。スティルが言うにはポテマはまだ霊魂の状態にあるらしい。そうでなければ今頃全員すでに死んでいるからな。
 先日、すでに貢献してくれたのに悪いんだが、スティルには考えがあるかもしれないんだ。彼と話をしてみてはくれないか。スティルはアーケイ司祭だ。死者の間にいる。ポテマがこの辺りを徘徊していると解き明かしたのは彼なんだ。」

ファルクと話を終えると「狼の女王の目覚め」がスタート。手紙を読んだ時点ではクエは発生しないので注意が必要です。

 死者の間のスティルを訪ねる。スティルは髭を蓄えた初老の男性のように見えた。彼にファルクからポテマについて話すように伝える。
 「ファルクが高く評価したのはお前か! 早速だが、ポテマは復活したわけではないが、召還された魂はそのままでは生き返るわけではない。更なる助けが必要なのだ。今の時点ではポテマは彼女に仕えたがっている死者の溢れた場所、そうここの地下墓地にいるのだ。君には地下墓地へ行ってもらわねばならない。そして彼女の亡骸を持ち帰ってほしい。」
 そういうとスティルは鍵と死者を遠ざける魔法を授けてくれた。

ポテマ:かつてソリチュードの女王にして記録に残っている中で一番危険な死霊術師。500年近く前に帝国が崩壊しそうになったのは彼女の仕業。

 死者の間の奥へ進む。ポテマが亡くなった時に作られたであろう内部は整理がされておらず、荒れ放題な状態になっていた。少し進むとポテマのレリーフが正面に見えてきた。

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 レリーフの前に立つとどこからともなく声が響く。
 『やっと来たわね。私を束縛から守ってくれた英雄の帰還よ。
 感謝すべきことが山ほどあるわ。あなたが死んだら甦らせて、私の側においてあげる。』
 そう言い終えると左にあった格子が開き始め奥へ進めるようになった。さっそく私を殺すためにドラウグルが立ちはだかる。しかし、こんな相手に負ける私ではない。注意を払いながらも奥へ奥へと足を運んでいく。
 奥にはドラウグルだけではなく吸血鬼もいた。ポテマの仕業なのか吸血鬼がここを根城にしていたのかは分からないが町の下に吸血鬼がいるとは。吸血鬼の懐を探ると鍵(旧ソリチュード墓地の鍵)を持っていた。この先使うかもしれないので失敬しておく。
 かなり進んだだろうか、自然の洞窟のような場所に辿りつく。そこを降り少し先に進むとまた人工物の建物が続く。そしてレバーが1つある場所まで辿りついた。レバーを引くと目の前の岩が回り始めしばらくすると先へ進めるようになる。その奥は左右にポテマのレリーフが施され、中央には錬金器具、正面には大きな扉がある。ここで何が行われていたのかは定かではないが重要な場所だったのかもしれない。

 扉の奥は自然の洞窟をうまく利用したつくりになっていた。いよいよ核心に近づいてきているのかもしれない。ドラウグルも上位種になっている。少し進むとレバーが3つある部屋に出だ。どうやら先ほどのギミックと同様のようだが扉が3枚あるようだ。1つずつ進めるように調整していき奥へと進んでいく。
 先には魂石を使った罠が仕掛けられていた。正面から魔法が飛んでくる。柱の陰に隠れながら進み、魂石を外すと罠も止んだ。

ここのレバーは中央でしか止まらず右と左で回転が逆になるので注意が必要です。レバー横の格子もこのレバーで開くのかな? 気づいたら相手いました。罠は弓で遠くから魂石を撃ち落とせばOKだが的が小さく難しいため狙いに時間をかけると罠が発動するので注意。

 罠の先には扉があり、その奥は天上の高い広間となっていた。正面には玉座があり、ドラウグルが鎮座している(ドラウグル・ハルキング)。今までのドラウグルとは比べ物にならないほどの力で圧倒するも葉隠と私の連携でなんとか倒すことに成功する。
 ドラウグルや吸血鬼の数が増えてきた。いよいよポテマとの対決も近いのだろう。少し進み鉄の扉を開けると円形の空間があり、右手にポテマのレリーフ、床にはドラウグルと吸血鬼の死体が転がっている。レリーフの前に立つと再び声が響いてきた。

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 『そう遠くはないわ。さあ、いらっしゃい。死んで私に仕えるのよ。』
 そういうと死んでいたドラウグル数体が蘇る襲いかかってくる。いつまでもここにいては危ないかもしれない。そこを後にして扉を開けるとついに霊体のポテマがいる部屋に到着した。

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 『定命の者が、よくぞここまで。でも最奥議会に立ち向かえるかしら? お手並み拝見ね!』
 そうポテマがいうと霊体のポテマが雷撃で攻撃を仕掛けてくる。そして、ドラウグルが襲いかかって来るので返り討ちにする。
 『喜ぶのはまだ早いわよ、虫けら!』
 今、倒したばかりのドラウグルが蘇り、更に別の上位種ドラウグルが襲いかかってくる。それらを全て倒すも再度蘇る。
 『目玉をくり抜いておやり』
 そういうと新たな最上位ドラウグルが襲いかかる。それ以外にも多くのドラウグルが襲いかかって来る。一旦引きつつも1体ずつ確実に仕留めていく。1体1体と数が減っていきようやく殲滅することができた。ここまでの苦戦はいつ以来だろうか。
 ポテマの遺体を回収のため最奥部の玉座へ向かう。しかし簡単には取らせてくれないようだ。ポテマの霊体が最後の力を振り絞って襲いかかってきた。ポテマを援護してくれるものはもういない。時間はかかったものの葉隠との連携で簡単に倒すことができた。
 玉座にはポテマの頭蓋骨があった。これを持ち帰りスティルに渡せば浄化をしてくれるだろう。玉座の裏に扉があり、中にはドラウグルがいたもののなんなく倒し、そしてそこから外へ出ることができた。
 朝日がまぶしい。地下墓地に入ってどのくらいの時間が経ったのだろうか。無事、太陽の光を浴びれたことに感謝しソリチュードへ。

ドラウグル・デス・ロード、ドラウグル・ウォーカーなど最終的に複数体と戦うようになります。ポテマの雷撃はランダムで攻撃をしてくるため注意が必要。またドラウグルは魔法、シャウトなども使ってくるため外におびき出して1体ずつ倒す方がいいかもしれません。特にデス・ロードの一撃はかなり強いためHPが一気に削られます。
私はフォロワーと炎の精霊を召還し、扉の外へおびき出しながら倒しました。Lv18だったので相当厳しい戦いを強いられました。リディアなど一般的なフォロワーは余裕で死んでしまう可能性があるので死なせたくない場合はどこかで待機させたほうがいいかもしれません。Lv22以上で麻痺の付呪のされた武器などを持っていると大分違うかもしれません。
道中、盗賊の台頭(開錠+1)あり。

 スティルに遺体を渡す。
 「無事に戻ったか。素晴らしい! 上手く行くときは行くものだ。私がポテマの遺体を浄化しよう。ファルクがなんと言おうとソリチュードは大きな借りがある。さあファルクへ報告して来てくれ」
 私は疲れた体を引きずりながらブルーパレスへ向かった。
 「無事、ポテマを倒したわ」
 「今回はよくやってくれた。戦争でどちらを支持するかは関係なく、ポテマの件は両者にとってこの土地を破壊するような惨事になっていたかも知れない。
 お前がいなければ大惨事になっていた。ヴァルニウスの警告にもっと注意を払うべきだったな。同じ間違いは二度としない。首長もお礼を言いたいだろうが、この件は内密にしておきたいと考えておられる。
 間違いなくお前こそがソリチュードを守ったのだ。」
 そういうとファルクは報酬を手に握らせてくれた。幾ばくかのお金と狼の頭が描かれた盾(ソリチュードの盾)だった。

ソリチュードの盾は魔法耐性の付呪がされており、解呪することで通常のものとは違う魔法耐性が得られます。性能はこちらのほうが上。